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はじめての野球ユニフォーム作り
〜スピリットをかたちにする〜

袖マーク、ワッペン編



2013年1月24日(木曜日)
「袖マーク、袖ワッペン、背ネーム」

 
地名等の袖マークは、刺繍で入れると@1,400前後です。あと@500足すと、昇華ベース(プリントベース)の袖ワッペンを付けられます。さらにあと@500足すと、背ネームを付けられます。
袖マークは必須でありません。大きな大会になると必須になってきますが、もし自分たちだけで楽しむ試合・大会・リーグでしたら、地名マークは必要のないものです。あと@500〜1,000足して、袖ワッペンや背ネームを付けて、華やかさや誇らしさを出すというのも一手です。
 
 

2010年7月22日(木曜日)
「隙間があった方が離れている」

 
空間が無いということは表現できません。隙間があるということを表現するのみです。何であれ、それが有る以上、無いわけがないからです。
ワッペンにはいろいろなパーツを配置します。重なり合う時に、色のちがいでパーツ毎の区切れを表現することもできますが、色の区切れがあったとしても、連続してずっと有るということでは、区切れがないとも見えます。そうすると、せっかくの配置・強弱が活かせません。ほんのすこしでも、パーツ同士の間に空白を設けることで、パーツ同士がわかれているということがより伝わってきます。重ね合わせる時は、わずかに細い輪郭線・縁取り線でも入っていると、まったくちがってきます。
 
 

2010年3月16日(火曜日)
「ワッペンでもチームカラー厳守」

 
せっかく作るワッペン、エンブレムなのだから豪華にしよう、派手にしようと思うことは少なくないと思います。しかし、いろいろなカラーを使いだすと、そのチームらしいワッペンの雰囲気が出なくなります。ワッペンの中の色づかいにおいてもチームカラーを厳守することが基本です(あくまでも基本です)。
たとえばチームカラーが、ブラック*イエローだとしましょう。ワッペンにおいて金色や黄土色あるいはグレー色を使おうといったところまでは、チームカラーであるイエローやブラックの延長と言えるので問題ありません。しかし、なにかを強調するためにレッドを使い出したり、あるいは球場等のためにグリーンを採用すると、だんだんと焦点の定まっていないデザインになってきます。場合によっては、物の本来のカラーを無視して強引にチームカラーにすることも必要です。たとえばバットは通常、茶色系統ですが、チームカラーがエメラルドグリーンであれば、少々違和感があってもエメラルドグリーン色のバットにしてしまう方が、ワッペン全体としてはしっくりきます。
 
 

2010年3月4日(木曜日)
「親しみやすいマスコット」

 
ワッペンのマスコット等の絵柄で、輪郭線を太くすると、ポップな感じや親しみやすさがアップします。マンガやアニメの絵には輪郭線が付くことが多いですが、それもやはり太い輪郭線ほど親しみやすさを感じさせます。幼児向けの番組、あるいは童話の絵ではこの太い輪郭線というのが顕著です。また、頭を大きく、目鼻口を大きくすると、幼児・低年齢を想起させて、さらに親しみやすさを感じさせます。
 
 

2009年5月26日(火曜日)
「パーツには固有のカラーがある」

 
ワッペン、エンブレムでは、ロゴ文字の他にいろいろなパーツが使われます。野球にちなんだものですと、球場、ボール、バット等です。それぞれのチーム名に由来するパーツ(たとえば「サンダース」なら雷)も採用されることが多いです。
これらのパーツは、本来の物として固有のカラーをもっています。たとえばボールならば白をベースにしたものであり、縫い目で赤を使います。これ以外の色を使ってしまうと、ボールに見えなくなる可能性がとても高くなります。バットには、木製=茶色系のほか、金属製=黒や銀あるいは青系等といろいろなカラーが実在しますが、しかしワッペンの中においては木製=茶色系にしておいた方が無難です。金属系のカラーですと、バットに見えず、何らかの棒にしか見えないということにもなりかねません。
ワッペンにおいても、チームカラーを大切にするのはよいことですが、それが過ぎてパーツのあるべきカラーを変えてしまうと、そこは問題です。逆に言えば、チームカラーに合わないようなパーツをワッペンには採用しないようあらかじめ配慮することです。
 
 

2009年5月22日(金曜日)
「ワッペンの可変性と軸」

 
プロ球団では最近、なにかの記念に(優勝記念、10周年記念など)、その時だけのワッペンを作成することがあります。チームロゴと同じくらワッペン・エンブレムというのは重要なものと言えるので、あまり変えない方がよいという考え方もあります。しかし軸さえぶれていなければ、ワッペンの図案も変わってよいのではないか、という気がします。たとえばユニフォームが変わるときに、シャツ本体のデザインは変わるが、チームロゴは変えない。それは極普通のことです。それと同じように、なにかワッペンの軸になるパーツさえ変わっていなければ、周りの装飾や文字、土台などは変わってもよい、と見ることもできそうです。
 
 

2009年1月21日(水曜日)
「袖マークの色はどうすべきか」

 
袖マークには、地名(都道府県名や市町村名)や会社名、正式チーム名(とりわけ片胸マークの時)を入れることが多いです。地名や会社名はある意味で付属的なものですから、胸マークなどと比べると重要性が低いです(だから袖に入っている)。そういった袖マークの色はどうすべきでしょうか?
一般的には、胸マーク配色と同じにすることが多いですが、シャツ生地色との関係でマークの縁色やホワイト色が採用されることもあります。あくまでも袖マークは主役ではないので、ユニフォーム全体のバランスを損なわなず、かつ胸マークよりも目立たない範囲で、好きなカラーを採用してよいと思います。
 
 

2008年11月19日(水曜日)
「チームシンボルの類型」

 
ワッペン等でつかわれるチームシンボル(例:鳥、剣など)の絵柄には主に3つあります。(1)ひとつは写実的なもので、存在感や豪華さは出ますが、刺繍には不向きだったりします。(2)ふたつめは、マスコット風・アニメ風です。プロ球団のマスコット・キャラクタを思い浮かべてください。親しみやすくPOPな印象を出せます。(3)最後に図形化・抽象化されたものがあり、極端な場合には単色のシルエットだけとなります。
チームシンボルというのは、たとえば最初はワッペンだけに採用していても、なにかのきっかけで別のマーク(帽子マークなど)にも転用する(希望が生まれる)ことがあります。その点をふまえると、あるい程度シンプルな方が使い回しがききます。
 
 

2008年8月26日(火曜日)
「ワッペンには土台が必要だ」

 
ワッペンには、土台となるパーツが必要です。たとえばボールやベース、球場といった野球らしいシンボルが土台になります。土台がないと、ワッペンとしての体裁がなく、単なる袖マークに見えてしまいます。ワッペンの影の主役は土台だと言えそうです。
 
 

2008年8月7日(木曜日)
「ワッペンの非対称性は源だ」

 
ワッペンの土台部分には、ボールや球場、ベースなど、対称性のあるアイテムが使われます。しかしワッペンの主役であるロゴマークやマスコット・キャラクタはたいてい、非対称なデザインになっています。土台に対称性があっても、上に乗る主役が非対称ですと、ワッペン全体としては非対称な印象となります。このこと自体は悪い状況ではありません。空間配置のアンバランスさは、ダイナミックさや躍動感にもつながるのです。文字やリボン、バットなど、いくつかの小物もいっしょに配置することで、主役の非対称性を補えばよいのです。
 
 

2008年7月8日(火曜日)
「野球らしいワッペン」

 
野球ワッペンでは、伝統的なエンブレム・家紋とは大きくちがう点があります。枠・土台からシンボルやロゴマークがはみ出る(意図的にはみ出させる)傾向にあることです。野球らしい、スポーツらしい、ダイナミックさを求めた結果なのかもしれません。
 
 

2008年7月3日(木曜日)
「ワッペンの主役はどちら?」

 
ワッペンの主役は、ロゴマークでしょうか、それともチームシンボル(動物などの絵柄)でしょうか?
プロ球団で観察してみると半々ぐらいでしょうか。各チームにしっかりしたシンボル、マスコットがあるわりには意外な割合かもしれません。草野球ではシンボルの方がいくらか多いかもしれません。
歴史的に見ると、ワッペンは、エンブレム・家紋の流れを受け継いでいると見ることができます。その観点からは、図形化・単純化されたシンボルが主役になる方が正統派なのかもしれません。
まあ好き好きの事柄ですからどちらでもよいのですが、たとえば片胸マークにチーム名が省略して入っている場合、ワッペンには正式なチーム名によるロゴが入っているとよいかもしれません。
 
 

2008年6月17日(火曜日)
「ワッペンという世界」

 
ワッペン(エンブレム)は、野球ユニフォームにおいて特殊な存在だと思います。胸マークや背番号あるいはユニフォーム全体のデザインともちがう面が多々あります。ワッペンそれだけで1つの世界、小宇宙なのです。
外形的な特徴をひとつ挙げれば、ワッペンは正方形で見る、ということです。野球ユニフォームにおいてその他の箇所はほとんどすべて長方形で見ます。
 
 

2008年6月13日(金曜日)
「袖マークの地名」

 
シャツの袖には地名を入れることが多いです。大きな大会になると都道府県名を左袖に入れてあることが義務になったりまします。市町村レベルの大会では市町村名を入れることが条件になったりもします。必ずしも入れる必要はないので大会等の主催者に確認をしてみてください。
ローマ字で入れるのか日本語(漢字・ひらがな等)で入れるのかはたいてい自由ですが、90%近くのチームがローマ字で入れます。やはり胸マークはローマ字であることが多いですから、全体のバランスをとると袖マークもローマ字になるのは自然な流れです。
しかし、もっと広く服装全般を見てみると、日本語のロゴデザインというのは少ないと言えます。日本語で入れてあると、どことなく言われようのない印象が付け加わったりもします。外国人が日本語の刺青を腕に入れるような感覚とでも言えましょうか。日本語を母国語としつつも、服装に日本語を入れるのは、どうも特別な意味がありそうです。
 
 

2008年3月25日(火曜日)
「オリジナル・ワッペンのポイント」

 
袖にオリジナル・ワッペンを付けたいというご要望は少なくありません。しかし、背ネーム同様に、価格・金額負担がネックとなって、草野球チームでは10%前後の普及率です。
ただ最近ではプリント技術が発展したので、以前よりも見栄えのするプリント・ワッペンが2,000円前後で制作できるようになりました。これから袖ワッペンはどんどん流行ってゆくかもしれません。
オリジナル・ワッペンの構成要素を大きく4つに分けると、「チームロゴ」「野球シンボル(球場やボール、バット等)」「キャッチコピィ(目標や設立年など)」「チームシンボル」です。
チームシンボル以外は、わりと簡単に定まる要素です。この3つさえしっかりしていれば、それなりに野球らしいワッペンに仕上がります。
最後の「チームシンボル」がオリジナル性を高められるかどうかのポイントです。ここで言う「チームシンボル」とは、たとえば「東京フェニックス」というチームであれば、「不死鳥」や「東京タワー」「高層ビル郡」「雷門」などの絵柄が候補になります。絵柄がユニークかはそれほど問いません。この要素がワッペンに入っているかどうか自体が大きなポイントです。
 
 

2008年3月7日(金曜日)
「袖マークの位置」

 
野球ユニフォームでは、袖に地域名(都道府県名や市町村名など)を入れることがあります。左袖か右袖かどちらに入れるのがよいでしょうか?
軟式野球連盟等の主催する大会・リーグでは、地域名は左袖に付けるのが原則となっています。ですので左袖に入れておく方が無難です。逆に言えば、そういった大会に参加しない場合は左袖でも右袖でもかまわないと言えます。
ただ、どんなスポーツでも、あるいは一般のカジュアルウェアでも、袖にワンポイントのマークを付ける時は左袖に付けることが多いです。確たる理由はありませんが、多くの人がその方が素直に受け入れられるのだと思います。(片方の袖全体のカラーを変えてアクセントを付ける場合でも、やはり左袖の方を変えることが多いです)
では、さらに地域名の他にワッペンも付ける場合はどうでしょうか? 人間の心理としては、左袖にワッペン、右袖に地域名を付けた方がたぶん落ち着きます。ボリュームのあるマークの方を左袖にするのが良いです。プロ球団ではほとんどそのようになっています。けれど、大会ルールに抵触する場合があるので、致し方なく左袖=地域名、右袖=ワッペンとするチーム様もおられます。

 
 
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