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はじめての野球ユニフォーム作り
〜スピリットをかたちにする〜

納期編



2009年12月4日(金曜日)
「スケジュール管理が苦手ならば」

 
野球ユニフォーム作りは納期が大事。試合に間に合うよう段取りを組まなければなりません。スケジュール管理が苦手ならば、得意なメンバーに任せるとよいでしょう。人には得手・不得手があります。まず安全だと言えるのは、とにかく使用日の2ヶ月前から着手し始めることです。
 
 

2009年12月1日(火曜日)
「年賀状と納期」

 
いつもは翌日か翌々日に届く郵便物が、年賀状となると1週間ほど早く出さないと元旦に届けることができません。時期によって集中するのだから、仕方がないかと言える面もあると思います。野球ユニフォームの納期も同じようなところがあって、春になると年賀状と同じようにゆとりを持つことがたいせつになってきます。春と冬の需要の差というのは、最低でも2倍のひらきがあって、これを完全に克服しているメーカ・販売店というのはちょっと見かけません。ユーザの立場としてできることは、(あきらめではなく)とにかく余裕をもつことです。
 
 

2009年11月4日(水曜日)
「1日のちがいが数日の差」

 
実際の野球ユニフォーム作りの納期では、たった1日が重要ということがまれにあります。多くの場合、1〜3日は融通が効かせられるのですが、どうにもできない場合も少なくないのです。あえて厳しく申し上げると、とかくユーザという存在は「どうにかなる」という面に期待・要望がありすぎて、「どうにもできない」という面が存在することに無頓着です。たとえば、金曜日に発注するのと土曜日に発注するのはたった1日のちがいですが、メーカのほとんどが土日は休業であることをふまえると3日の差が出てきます。今日までは商品在庫があったのに、明日になったら別のチームからの注文が入っていて在庫が無くなくなってしまい、結果として数週間待つというケースもあります。要は試合の前日までに届けられるかどうか、それがたった1日早く取り組むかどうかでちがいが出てくる場合が実在するということです。とにかく余裕を持っていただくのが一番安全・確実な方法です。
 
 

2009年8月24日(月曜日)
「早くて損はしない」

 
野球ユニフォーム作りは、1年の中に需要の波があります。春と秋が混み合うひとつの季節ですが、その中にもまた波があります。そういう波の中に入ってしまうと、もうどうにも納期の融通はききません。打ち合わせ、見積もり依頼、サイズ合わせなど、早く始めてしまって損することは何もありません。スケジュールに余裕がありすぎたよなぁぐらいで、本当にちょうどよいのです。
唯一、注意するのは11月頃だけ。新しいカタログ、新製品が出るか出ないかの頃なので、ここだけは12月か年明けまで待ってもよさそうです(とはいえ、チーム内での地固めはできる)。
 
 

2009年7月1日(水曜日)
「できあがるのに2ヶ月」

 
野球ユニフォーム作りは、チーム内で本格的に話が始まってから、実際にできあがって納品されるまでに、約2ヶ月ぐらいかかると思ってください。話し合いに1ヶ月、実際の制作に1ヶ月という内訳です(それぞれ長めに見込んでおいて)。
そんなにかかるものかという感想をいだく人も少なくないと思います。たしかに、最先端のパソコンだって2週間もあればできあがってきます。しかし、どんなに成熟した産業・製品でも、時間がかかるものはかかるのです(たとえば自動車)。とくに野球ユニフォームは、衣類・アパレルなので人の手がはいる作業が少なくありませんし、チーム毎の受注生産品という性格から大量生産の既製品のようにもゆかない面が多々あります。
つねに2ヶ月先を見込んでおけば、野球ユニフォーム作りの納期面で大きな失敗はしません。
 
 

2009年5月29日(金曜日)
「メーカ在庫が切れていたら」

 
定番商品は、メーカが在庫を常時持っていることが普通ですが、需要の読み違いで在庫を一時的に切らしてしまうことが、少なからずあります。あくまでも一時的なものなので、追加製造は影で進んでいるわけですが、次の製造上がり時期・入荷時期というのは、運悪くちょうど在庫が切れてしまったばかりのタイミングですと最長で1ヶ月待ちということもあります。最近は、海外生産も多いので、少量だけを早急に製造・輸入することは難しいのです。ある程度まとまった単位での追加製造が要求され、やはり1ヶ月近く必要とします。
 
 

2009年4月23日(木曜日)
「たった1日で作れるか」

 
1着のユニフォームを仕上げるのにかかる製造・加工時間はどれくらいでしょうか。おそらく、どんなに複雑なデザインで、マーク加工箇所が多いユニフォームでも、丸1日あればできあがります。
ですので、「どうしても急ぎの1着ならば、すぐに作れるはずだ」はある意味で事実です。しかし、ことはそれほど簡単ではありません。
製造というのは、ひとつの工程・作業だけの時間をはかってもあまり意味はないのです。実際のウェア縫製やマーク加工前の準備(データ作成、生地裁断、位置決め等)がありますし、チーム単位での製造なのか追加のように1着2着の製造なのかでは効率性が変わってきます。たとえるならば、20人分のカレーライスを作っているところに、突然、ラーメンを1杯だけ急いで作ってくれといわれても、なかなか対応できないのと一緒です。20人分を21人分にするのにも材料や下準備があってこそ可能なのです。
 
 

2009年4月14日(火曜日)
「4月25日が目処その2」

 
野球ユニフォーム作りでは、3月20日までの納品がひとつの目処となります。早いところでは、この日までに新しいシーズンの開幕をむかえるからです。
その次の目処というのは4月25日になります。ゴールデンウィーク前に納品できるかどうかです。この時は、追加メンバー様分のご注文・制作が多くなってきますし、新入生の入学・入部にともなって学生野球の需要も急激に増えてきます。これらに加えて新規チームのご注文もそれなりにありますので、スケジュールの融通が一番ききづらい時期とも言えます。
 
 

2009年3月18日(水曜日)
「納期の明示効果」

 
近年、野球ユニフォーム作りでは、納期を明示することが増えてきました。それも週単位ではなく日数単位でです。もちろん混み具合や在庫の有無もかかわってきますが、基本的には明示した納期で仕上がるようメーカ・工場ともにがんばって調整してきます。逆に、間に合わせるような体制を作り上げてきたとも言えます。
それと同時に、納期がどんどん早くなっているように観察されます。不景気ですから注文が少ない、製造が早くなるといったこともあるかもしれませんが、納期を公にしたことで各社間での納期競争(いわば価格競争の納期版)が始まったとも言えます。わりあい野球ユニフォーム業界は納期に関してルーズな面もありますので、これは良い傾向と言えるかもしれません。
 
 

2009年2月26日(木曜日)
「3月20日が目処」

 
毎年のことですが、3月下旬に多くのチームがシーズン開幕をむかえます。とくに3月20日前後の日曜日。ここは集中します。あと3週間ほど。わくわくどきどきしてきた方も少なくないと思います。
受注・生産する側としては、今がピークの始まりと言えます。今すぐ申し込んでいただき、3月20日前に納品できるかどうかという混み具合になってきています。
 
 

2008年12月22日(月曜日)
「需要の波」

 
野球ユニフォームは毎年、春先(2〜4月)が一番混みあいます。さらに詳しく見ると、2月が一番混みあう年もあれば、すこしずれた5月が混みあう年もあり、さまざまです。また年間を通してみても、例年よりも混みあう時もあれば、逆に需要全体が落ち込むときもあり、さまざまです。需要の波は完璧に読めるものではなく、シーズンがおわって振り返ってみると「ああ今年はそうだったなぁ」と分かる程度です。
需要の波によって、お客様への納品・納期にも影響が出てきます。いつもの年であれば2週間でお届けできたものが、さらに+1〜2週間かかる場合も出てきます。増産体制を組むにしても限界がある(特にご注文が混みあい始めて、生産の混乱が落ち着くまで)ので、とにかくユーザの皆様には納期に余裕をもっていただきたいです。
 
 

2007年12月25日(火曜日)
「春はどうして混み合うのか?」

 
野球ユニフォームのご注文は、毎年、春(2〜5月)にかけて、とても混み合います
どうして混み合うかと言えば、あたり前のことですが、生産能力を上回るご注文・需要が発生するからです。野球ユニフォームも、他の野球用品と同じく1月前後に新商品が出ます。それに合わせて、皆さん購入・買換を行う傾向があります。
だいたいの数字で解説すると、ある工場の(業界全体と置き換えてもよい)月間の生産能力が10とすると、春は毎月13〜15のご注文を頂きます。工場を朝早くから夜遅くまで、あるいは休日返上で稼働させても生産能力は13ぐらいまでしか上がりません。どうしても毎月毎月、こなせないご注文が出て、それを繰り越してしまい、どんどん納期のお時間をいただくようになってしまいます。
「だったら、春の需要に対応できるよう生産能力を大幅にアップさせれば良いのでは!?」という考えが当然でてきます。シンプルに考えてみて、答えはそれしかありません。しかし、いまだにどのメーカでもこれを実行していません。設備投資のコスト等々、困難な問題があるとは思いますが、これが現状です。
そんな現状のなかで、ユーザの皆様へのお願い....! お問い合わせはお早めに、納期には余裕を持ってください。どうかよろしくお願いいたします。

 
 
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