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はじめての野球ユニフォーム作り
〜スピリットをかたちにする〜

2009年9月



2009年9月30日(水曜日)
「ちょっと上めがいい」

 
マークは下がってみえることを嫌います。下がって見えると、弱々しく感じられたり、鈍重に感じられてしまうためです。「下がって見える」とはどういうことかというと、分かりやすいのは「むかって右下がり」のロゴです。他にも、胸番号の位置がベルトに寄り過ぎている、ワッペンの中心パーツが相対的に下である等も、「下がって見える」事例です。ですから、マークは「ちょっと上」に見えるぐらいでちょうど良い場合が多いです。
 
 

2009年9月29日(火曜日)
「見た目重視にも理」

 
野球は、他のスポーツと比べて、ユニフォームに求められる機能性がそれほど高くありません。つねに動き回ったり、相手選手とぶつかったりしないスポーツだからです(こういうスポーツだからこそ求められる機能性もあります)。機能性を犠牲にできると、見た目のデザインでできることが広がり、見た目のカッコ良さも大事になってきます。ここで、見た目なんかスポーツなんだからどうでもいいじゃないかと反発することは可能ですが、野球(ユニフォーム)はそういう世界だと受けとめることも大切です。そういう目で多くの選手が、観客が、ユニフォームを見るからです。これは無視できない事実・動向なのです。
 
 

2009年9月28日(月曜日)
「あっさりだけど、すごい」

 
単色シャツにマークとライン加工だけ。帽子やパンツもきわめてシンプル。このスタイルは、今でも、10年前でも、あるいはもっと前からでも作れる野球ユニフォームのデザインです。これで人をうならせるようなデザインを作れたら、すごいです。どんな時代にも通用するデザインです。基本がしっかりできているデザインなので、セカンダリィシャツや切替シャツ、コート等への応用・展開も十分できるでしょう。アメリカ大リーグのユニフォームのデザインはそんなものが多いです。
こうしたデザインがおさえるべきポイントは何でしょうか。ひとつは、胸マークの先頭文字にあったマーク書体を選ぶこと。一番目立つ胸マークの先頭文字がかっこよく決まると、わりあい他は何とかなるものです。それからできれば、周りのチームがあまり採用していないマーク書体を使うこと。同じようなマーク書体をつかっていては、やはり独自性が出ません。
二つ目は、胸マーク書体にあった、背番号書体を選ぶこと。マーク書体には、丸みがある、尖っている等の方向性があります。胸も背中も統一性があってはじめて、ユニフォーム全体としての方向性も生まれてきます。ちなみに帽子マークは、胸マーク書体を基準にすることが多いので、大丈夫です。
三つ目は、できあがった後に「ああ、あのチームは○○のユニフォームだよね」と人にすぐに覚えてもらえるような特徴・魅力をもつこと。自分たちのユニフォームは一言で言えばこうだと言えるなにかを作り上げること。これは全体のバランスの中で生まれてくることなので簡単なコツはありませんが、究極のポイントはこれに尽くように思います。
 
 

2009年9月25日(金曜日)
「傾向という拠り所」

 
野球ユニフォームのデザイン。そのほとんどは好みの事柄に属します。好みなのでもうそれぞれのチームの好きにしてくださいというのが基本ですが、チームが複数の人間の集まりであることを思うと、好みで決めてしまって大丈夫だろうか(特定の個人の好みに偏りすぎていないか)と考える視点は大切です。ひとつの拠り所となるのは、他のチームも含めて、どういう傾向にあるかを知ることです。主流を選んで無難、極々少数派を避けて安全、さらに好みの要素を付け加えられれば良し、といった具合です。
たとえば、個人的な好みとして背ネームを付けたいと思っていても、傾向として90%のチームが付けないことを考慮すれば、多くのチームが付けない理由が存在するのです。その理由はほとんどの場合、自分たちのチームにも当てはまるのです。それをクリアしないことには、強権的に背ネームを付けようとしてもチーム内での反発に合ってしまいます。
あるいは、マーク配色をネイビー*レッド縁にしようか、ネイビー*オレンジ縁にしようか、ネイビー*ブルー縁にしようか、迷っているとします。いずれもそれぞれに魅力のある配色と言えますが、この候補の中では、傾向としてネイビー*レッド縁の方が圧倒的に多く、ネイビー*ブルー縁はほとんど見かけません。これは自分のチームメイトがどの配色を魅力的に感じるかに通じます。まずはネイビー*ブルー縁を避ける。ネイビー*オレンジ縁は候補にはなるが、チーム内での強い主張が必要。無難なところとしてはネイビー*レッド縁の方が良い、と言えます。
 
 

2009年9月24日(木曜日)
「いっそのこと3年後にすべて廃番・特注」

 
シャツの種類が近年かなり増えて、当然それらの在庫もふくれあがっているため、メーカは頭をかかえています。解決案としては、もういっそのこと全てのシャツは3年後に、通常在庫としてはラインナップされず、特注・別注で作るという体制にしてしまったらどうか、と思います。下手に在庫をかかえるリスク・コストよりも、早く安く特注シャツを作り上げるシステムを構築してしまった方が合理的ではないかと思えます。抵抗の少ない特注システムであれば、ユーザの理解が十分得られると思います。また、特注システムを中心とすることで、より新しいシャツ種類をどんどん生み出すことができ、その点でもユーザの支持が高まるように思えます。
 
 

2009年9月18日(金曜日)
「勝てぬのはユニフォームのせい」

 
プロ球団ではまれにその年の成績が悪いと、翌年ユニフォームを変えることがあります。縁起の悪いユニフォームだから変えてしまおうというわけです。勝てなかった本当の原因は、実力・運がなかったことであって、ユニフォームの影響などほんのわずかでしょう。それをユニフォームのせいにするとは、馬鹿だよなあ、失礼だよなあという見方もできます。
しかし、ユニフォームを変えることで、チームの雰囲気が変わり士気が上がるということもあるわけです。むしろ、それが叶うなら、去ってゆくユニフォームにとっては本望かもしれません。負けたのはチームに実力・運がなかったからですが、その悪い雰囲気をユニフォームを変えることで断ち切って取り除くことができたのだとしたら、それこそユニフォームの恵みというものです。去りゆくユニフォームにも感謝を忘れないようにしたいです。
 
 

2009年9月17日(木曜日)
「残るはスキニー、ハーフ」

 
最近はパンツの種類がずいぶん増えて、現在では7種類ほどあります。世間一般のズボンと比べて、あと無いのはスキニータイプとハーフタイプぐらいでしょうか。しかし、どちらも野球ユニフォームのパンツとしては少々不似合いです。もうこれ以上、野球パンツの種類は増えないかもしれません。
 
 

2009年9月16日(水曜日)
「全部お任せだったら」

 
新しいユニフォームについて全部お任せでいいからお店で考えてくれ、というのにはほとんどお目にかかったことがありません。しかし、本当に最小限の枠だけ決めて(チーム名、チームカラー、必要なウェア、最大予算、納期)、あとはお店に任せてみたら、どんなユニフォームができるでしょうか。
可能であれば、メンバー全員への聞き取りから始める。これが理想と思えます。
たしかにチーム名、チームカラー等から、筋道の立ったデザインを考案・提案することはできます。たとえばチーム名に「スター」が入っていれば、星をイメージさせるようなデザインを取り入れようといった具合です。しかし、これは本当に、チーム名にスターが入っていれば、どのチームにでも当てはまってしまうことなのです。あなたのチーム、そのチームであるべき何かを外しているとも言えるのです。
草野球のチームというのが、プロ球団のチームと決定的にちがう点は、さきに球団ありきではなく、選手しかいないという点です。球団のコンセプト、歴史、そういう観点から語りはじめても大仰に過ぎる場合があるのです。ひとりひとりの気持ち、考えを大事にできる。これはひとつの幸せなユニフォーム作りのあり方です。
 
 

2009年9月15日(火曜日)
「少なからず関心がある」

 
野球に打ち込んでいる人ほど、ユニフォームのことなどどうでもいい、という話を聞くことがあります。デザインああだこうだ、機能性がどうたら、言っているよりも、プレイにとっては自分の実力・努力の方が大事。ユニフォームのことなんか、みんなで勝手に決めてくれ、という具合です。しかし、野球に打ち込む人ほど、大切な道具のひとつであるユニフォームにも精通していたりします。意外と各社の最新アイテムをチェックしていたり、気になるアイテムを一度試していたりしています。「まあ、そう言わずに、ユニフォーム作りにも付きあってくれよ。あんた野球ができるじゃん。それをユニフォームにも活かしたい」とさそえば、嫌な顔はされないでしょう。本当にユニフォームに関心がない人など、まずいません(と信じています)。
 
 

2009年9月14日(月曜日)
「ノースリーヴシャツが増えている」

 
ノースリーヴシャツを採用するチームが、若干ですが増えていると観察できます。ノースリーブは元々需要が少ないので微々たる変化ですが、そこには理由があるようです。理由のひとつはもちろん温暖化。年中あたたかい・あついことが多いので、より涼しいノースリーヴシャツを求めるのは理にかなっています。もうひとつは、おそらくセカンダリィシャツの台頭に影響を受けています。値段が安いのがセカンダリィシャツの魅力ですが、欠点としてプルオーヴァタイプ(かぶって着る)であること、追加分への対応が不完全であること、メインシャツとしては少々器不足であることがあります。ノースリーブシャツであれば、価格が安く、前開きボタン。追加分にもしっかり対応でき、メインシャツとしての品もある、となります。
 
 

2009年9月11日(金曜日)
「少年野球ユニフォームの条件」

 
少年野球のユニフォームに望ましい条件は何でしょうか。まずは、追加分にも対応できるように、できるだけ製品として継続性・安定性のあるものを選ぶこと。少々変わったデザインだったりカラーだったりすると、廃番になりやすく追加制作の時に困ってしまいます。関連して、値段が安いからといってセカンダリィシャツをベースにすると、これらは年毎の入れ替えがはげしいですから、かえって高くついてしまいます。そうすると、無難なのは無地のシャツ・パンツにすることですが、ここで何か工夫は欲しいものです。ライン加工やマーキングに他のチームにはない特徴を与えるのがよいかもしれません。
値段・費用が高くないことも、成長の早い子供たち=作りかえの必要性が高い少年野球にとってはもちろん大切。無地のシャツ・パンツを選んでおけば、必然的に値段はおさえられます。あまりにもこだわったマーキングにしなければ、この点でも大丈夫と言えます。
 
 

2009年9月10日(木曜日)
「面影を残しつつ」

 
自動車のリニューアルを思い浮かべてください。ある車種のデザインが継承されつつ変わる時、どことなく面影を残しておくことが絶対に必要です。似ているところ・継承しているところがなければ、もうまったく別の車種になってしまいますし、とくにユーザが気にいっているところを変えてしまうと、ひどく反発されてしまいます。野球ユニフォームのデザインというものも、きちんと意識はしていなくても、そういうものではないかと思えます。メンバーの中で好きの度合には差があれ、数年間親しんできたユニフォームです。急激にユニフォームデザインを変えてしまうと、チームのあり方そのものにも大きな変化(断絶ともいえる)が生じてしまうのではないかということです。
一方、車種がリニューアルされたからと言って、次に買い換える車種をそれにするとは限りません。むしろ買い換えるのだから(あるいは生活に応じて)、別の車種にするということの方が多いと思います。今まではA車に乗っていたが、次はB車にする。野球ユニフォームの買い替えでもそうした方向転換の方が多いのかもしれません。これまではAデザインのユニフォームだったが、これからはBデザインにする。わざわざAのデザインを引き継ぐ、aデザインにする必要はない。これにもたしかに一理あります。
 
 

2009年9月9日(水曜日)
「20年つづくユニフォーム」

 
寿命・耐久性の問題で、ユニフォームは数年に1回(長くても10年に1回)は作り替える必要があります。その時にたいていデザインを変えてしまうものです。これは普通のことだと言えばそうにちがいありませんし、実際デザインが変わる楽しさもあります。しかし、今後20年間デザインを変えないという立場で、ユニフォームを考えることもありだと思います。20年あきられず好かれるデザインを考えるというのは相当なことです。チームのあり方そのものにも深くふれなければなりません。
 
 

2009年9月8日(火曜日)
「色の探究」

 
野球ユニフォーム作りでは、色の種類は選べますが(たとえば赤/青/黄など)、それぞれのカラーの色合いまでは深く追求できません。とりわけウェアの色になると、生地・原反の問題が出てくるので、壁に当たります。しかし、色について知れば知るほど、微妙な色のちがいというものが、とても大切に思えてくるものです。実際にその色合いのちがいによって人の受ける印象というものも大きく変わってくることも多々あります。ファッション、アパレルの世界では日々、その微妙な色合いのちがいを切磋琢磨しているところもあり、そういう面では野球ユニフォーム作りは遅れていると言えなくもありません。これは色を選べる自由の問題ではなく、物つくりの目指す高さの問題。志が低ければ、できあがってくるものもそれなりになり、やがては味気のない製品世界になってしまいます。
 
 

2009年9月7日(月曜日)
「奇跡のデザイン」

 
カッコイイと感じることに理由はいりません。その逆に、カッコ悪いと思うことにも理由はいりません。本当は理由があるのかもしれませんが、その理由の意味自体、時代とともに変化してしまいます。現在カッコイイと思っているユニフォーム・デザインは、この先もずっとカッコイイかというと、そうとはかぎりません。
しかし、日米のプロ球団を見ると、十数年、数十年、使われつづけているデザインもあります。昔もかっこよくて、今もカッコイイ。時代を超えて通じるカッコイイ理由はなんでしょうか。理屈抜きにカッコイイと言える、その理屈ではないかっこよさとは何でしょうか。ありえる答えのひとつは、すべて。形も色も文字つづりもチームのコンセプトも、すべてが上手くマッチしている奇跡的なデザインだから。
 
 

2009年9月4日(金曜日)
「嫌われる左右非対称」

 
ファッションにおいて左右非対称のデザインというのは、あまり流行りません。ドレス等の豪華でフォーマルな衣類では非対称のデザインも多々見かけますが、シャツなどの単純なアイテムになると左右対称が好まれるようです。野球ユニフォームのシャツも同様で、やはり基本は左右対称。しかし、こうも左右対称だらけですと、もうちょっと非対称デザインがあってもよいなと思います。新しいシャツデザインを設けるのはメーカにとって大変でしょうから、まずはライン加工を左右非対称にしてみることからはじめてみるのがよいかもしれません(メーカによってはすでに対応可能)。右袖にレッドのライン、左袖にネイビーのラインといった具合です。
 
 

2009年9月3日(木曜日)
「長寿チームのデザインはレトロ」

 
この10年ほどデザインを変えていないチームのユニフォームは、今の時代から見ると、レトロなデザインに見えます。10年でこれほど変わるものかなあといった具合です。さらに20年以上経っているようなチームとなると、もう資料の中でしか見たことのないような稀なデザインだったりします。もちろん決して、古い=ダサイではありません。それぞれに魅力あふれるデザインではあるのですが、そこに同時に時代を感じさせる何かもあるのです。デザインの中にその要素はありません。単にわれわれがそう思うだけなのですが、多くの人が同じように感じるという意味ではデザインそのものがもつ方向性とも言えます。
 
 

2009年9月2日(水曜日)
「手軽にはじめられる服装」

 
野球ユニフォームは、他のスポーツのユニフォームと比べると、いくらか高い部類に属します。いわゆるユニフォーム上下の価格そのものが高く、さらにキャップ、アンダーシャツ、ベルト等の付属品も必要とされます。お金のかかることが、野球をはじめることの障害のひとつになっていると言えなくもありません。また学生の部活動では、なぜか野球部だけが専用の練習着を着て、他の部活動は学校で普段使っているジャージ・運動着ということもままあります。
野球はチームスポーツですから敵味方の区別を付けることは必要ですが、なにかもっと簡単な服装でできないかと思わないこともありません。たとえば、ジャージにビブス(色つきのゼッケン、サッカーの練習でよく見かけるアイテム)を付ければ、野球をするには十分です。ジャージ姿で野球をしても締まらないかもしれませんが、気軽にはじめられるというのは、これからのスポーツにとっては大事かもしれません。フットサルやバスケット3on3等の風景を見ると、そう思う時があります(もちろん本格的なユニフォームをそろえているところ少なくないですが)。
 
 

2009年9月1日(火曜日)
「飽きるのが早い時代」

 
野球ユニフォームにかぎらず、すべての製品や流行に言えることだと思いますが、今は飽きるのが早い時代だと言えます。流行になるのも早いですが、飽きられてしまうのも早い。新しいデザインがどんどん生まれてくることは楽しくもありますが、同時に消えてゆくモデルも多いのです。こうした動き・流れははたして、たえず追加メンバー・制作がかかわる野球ユニフォームにあって馴染めるものか難しいところです。

 
 
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