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はじめての野球ユニフォーム作り
〜スピリットをかたちにする〜

2009年5月



2009年5月29日(金曜日)
「メーカ在庫が切れていたら」

 
定番商品は、メーカが在庫を常時持っていることが普通ですが、需要の読み違いで在庫を一時的に切らしてしまうことが、少なからずあります。あくまでも一時的なものなので、追加製造は影で進んでいるわけですが、次の製造上がり時期・入荷時期というのは、運悪くちょうど在庫が切れてしまったばかりのタイミングですと最長で1ヶ月待ちということもあります。最近は、海外生産も多いので、少量だけを早急に製造・輸入することは難しいのです。ある程度まとまった単位での追加製造が要求され、やはり1ヶ月近く必要とします。
 
 

2009年5月28日(木曜日)
「セカンダリィシャツの浮いた金額で」

 
セカンダリィシャツは、従来のユニフォーム・シャツと比べて価格が安いです。さらに片胸マークにしたり、マーク箇所や色数を減らせば、\6,000前後で立派な試合用シャツを作れます。従来の試合用シャツよりも2,000円以上は安いと言えます。この2,000円というのは、シャツ単体で見ればたいした金額差ではないのかもしれませんが、さらに帽子やパンツ、その他のアクセサリィもそろえる時にはありがたい金額となってきます。
 
 

2009年5月27日(水曜日)
「シャツの定番カラーには需要がある」

 
特注シャツ(受注生産)よりも、定番カラー(メーカが常に定量在庫を持つ)のシャツを採用した方が、価格が安くすみます。1,000円以上、場合によっては4,000円ほど価格をおさえることができます。定番カラーの中をよく探してみれば、自分たちのチームカラーやコンセプトにあったものが見つかる可能性も高いです。
しかし定番カラーというのは、世間一般からみて需要があると見込まれたものがラインナップされているわけです。裏をかえせば、他のチームで採用されている可能性も高くなるというわけです。とくにメンバーの多くが候補の上位に挙げてくるようなモデルは、他のチームでも同様の人気を獲得していると推測できます。
もちろん野球ユニフォームは、シャツ本体のカラーリングだけで決まるわけではありません。それにライン加工を付けたり、マークを付けたりすれば、まったく別のデザインに見えることもあります。しかし、ぱっと一目見て「ちがうな」と思わせるためには、あえて三番手、四番手の候補を選んでみるのも一手です。
 
 

2009年5月26日(火曜日)
「パーツには固有のカラーがある」

 
ワッペン、エンブレムでは、ロゴ文字の他にいろいろなパーツが使われます。野球にちなんだものですと、球場、ボール、バット等です。それぞれのチーム名に由来するパーツ(たとえば「サンダース」なら雷)も採用されることが多いです。
これらのパーツは、本来の物として固有のカラーをもっています。たとえばボールならば白をベースにしたものであり、縫い目で赤を使います。これ以外の色を使ってしまうと、ボールに見えなくなる可能性がとても高くなります。バットには、木製=茶色系のほか、金属製=黒や銀あるいは青系等といろいろなカラーが実在しますが、しかしワッペンの中においては木製=茶色系にしておいた方が無難です。金属系のカラーですと、バットに見えず、何らかの棒にしか見えないということにもなりかねません。
ワッペンにおいても、チームカラーを大切にするのはよいことですが、それが過ぎてパーツのあるべきカラーを変えてしまうと、そこは問題です。逆に言えば、チームカラーに合わないようなパーツをワッペンには採用しないようあらかじめ配慮することです。
 
 

2009年5月25日(月曜日)
「作るというスタンス」

 
野球ユニフォーム作りは、もちろんお金がかかわります。しかし、作るというスタンスが大事だと思います。目の前にある商品を買うのではなく、自分たちの思いとおりに作る。メーカや販売店も単に売るのではなく、作る。売り買いで判断すると、見失ってしまうものも多々あるように思います。
 
 

2009年5月22日(金曜日)
「ワッペンの可変性と軸」

 
プロ球団では最近、なにかの記念に(優勝記念、10周年記念など)、その時だけのワッペンを作成することがあります。チームロゴと同じくらワッペン・エンブレムというのは重要なものと言えるので、あまり変えない方がよいという考え方もあります。しかし軸さえぶれていなければ、ワッペンの図案も変わってよいのではないか、という気がします。たとえばユニフォームが変わるときに、シャツ本体のデザインは変わるが、チームロゴは変えない。それは極普通のことです。それと同じように、なにかワッペンの軸になるパーツさえ変わっていなければ、周りの装飾や文字、土台などは変わってもよい、と見ることもできそうです。
 
 

2009年5月21日(木曜日)
「発見されていない配色はあるか」

 
チームカラー、ユニフォーム・デザインの配色で、まだ発見されていない素晴らしい組み合わせというものはあるでしょうか?
無いとは言えませんが、有るとも言えないような気がします。ほとんどの配色パターンはすでに、きっと誰かが考えていて、その中から多くの人がカッコイイと思えるものは採用されているはず。残っている配色=あまり目にふれない配色というのは、カッコよくない可能性の方が高いと言えそうです(少なくとも野球ユニフォームの配色としては)。
しかし配色というのは、その組み合わせ方だけでなく、各カラーの分量・割合によっても印象がちがってきます。ユニフォームのどこに採用するかによってもちがってきます。そういう意味ではまだまだ新しい配色を見つけられそうです。
 
 

2009年5月20日(水曜日)
「色によって語られる」

 
野球にかぎらずプロスポーツで、とても強いと言われるチームは、そのあだ名・愛称としてカラーをまじえて語られることがあります。たとえば「赤い悪魔」といった具合です。色というのはかなり遠くからでも判別がつくもので、もし一度そうしたあだ名が定着すれば、相手チームに対して常にかなり有効に自分たちのチームを印象付けることができます。もちろん、マイナスの意味をともなったあだ名・愛称が付いてしまっては、逆にぬぐいたくてもぬぐい難いですが(笑)。
 
 

2009年5月19日(火曜日)
「片胸マークの文字数」

 
片胸マークは、1文字から3文字で入れるのが一般的です。派生デザインとして、大き目の1文字+小さ目の複数文字というのもあります。片胸マークのメリットは、遠くからでも何の文字か分かりやすこと、およびマーク単価が両胸に比べると安いことです。しかし文字数が増えると、それだけ手間隙がかかりますので、だんだん両胸マークの価格に近くなってきますし、視認性も落ちてきてしまいます。文字数にかかわらない魅力としては、片胸であるがゆえのきりっとしたシャープ感です。
 
 

2009年5月18日(月曜日)
「ウレタン入りの条件」

 
直刺繍ではウレタン入り加工(盛り上げ加工)を採用することができますが、2つ条件があります。ひとつはマーク面積が広くないこと。帽子マークのように5cm角、あるいは横広の片胸マーク(約5*15cm以内)でしたら問題はありませんが、面積が広くなっているとウレタンのために重くなったり固くなったりしてしまい、ウェアの機能性が著しく低下します。文字・数字の線の幅・太さは1cm程が限界。これ以上になるとウレタンが刺繍糸からはみ出てしまう恐れが出てきます(直刺繍自体、あまり太い線の箇所には採用できない)。また逆に、線が細すぎてもウレタン入りにはできません。今度は細すぎでウレタンが入る余地がないということになってしまいます。広すぎず、細すぎずと、ウレタン入り加工には技術的に求められるものが厳しいです。
 
 

2009年5月15日(金曜日)
「マークを1行でおさめると」

 
胸マークや帽子マークを1行でおさめると、マーク単価を標準価格のまま抑えることができます。文字が2行や3行になったり、ちょっと変わったヒゲ(あし、棒など)が付くと、通常の1行マークではなくなる=マーク面積が広くなるので、単価が1.3倍から2倍近くになることもあります。
 
 

2009年5月14日(木曜日)
「転写マークと染色マーク」

 
マーク加工法で、転写というのは特殊なインクをウェア表面に貼り付ける技法です。いわゆる圧着マークの一種と見ることもできます。一般的な圧着マークは、マーク生地と呼ばれるしっかりとした腰のある素材を貼付けますが、それがとても薄くなったものが転写と言えます。
対して、染色または直昇華と呼ばれる技法は、特殊なインクそのものをウェア生地にしみこませてしまう技法です。生地表面にとどまるのではなく中まで入っているのが転写とのちがいです。はがれたりすることはなくなりますが、染めることができるのかどうか、色がどのように染まってくるのかは、生地との相性によってきます。見た目のデメリットとしては、やはりウェアの柄として平板に見えてしまうことです。
 
 

2009年5月13日(水曜日)
「奇抜だと思ったら、古い」

 
野球ユニフォームの世界では年々、新しいデザインや技法が生まれています。その新しいものに対して「なんか奇抜だ」「野球らしくない」といった感覚をもし持ったならば、逆に自分の感覚が古いのだと諌めるぐらいでよいように思います。たしかに、あまりに新しすぎて・奇抜すぎて世の中に広まってゆかないもの、定着してゆかないものも多いかもしれません。しかし世の中に出てきてこうして目にふれた以上は、そこに何らかの息吹があるわけです。そこを感じとる、見逃さないようにしなければと思います。
 
 

2009年5月12日(火曜日)
「ウェアのゆとり度」

 
シャツの出来上がり寸法は、人の身体より大きめになります。胸囲やウエストではおおむね20cmプラス。つまり胸囲80cmの人がいるとすると、シャツの出来上がり胸囲は100cmがよいとなります。アンダーシャツのように中に着るものになると、もう少しタイトになって、一般的には胸囲で約10cmプラスでちょうどよくなります。
帽子やパンツ(のウエスト)は、反対に身体にぴったりする必要があります。帽子がぶかぶかでは使えませんし、パンツのウエストがゆるければずり落ちてきてしまいます。
ウェアのゆとり度というのは、シルエットの美しさと運動機能性の両方にかかわってきます。こう見せたいというシルエットのためには必要なウェア・カッティングがありますが、それを優先させすぎると動きのひっかかりや制限になってきてしまいます。この微妙な加減は日々メーカが研究しているところです。
 
 

2009年5月11日(月曜日)
「応援用グッズには向かないかも」

 
野球ユニフォームは基本的にプレイヤ(監督等も含めた試合出場者と控え)が着るものですが、プロから草野球、少年野球まで見てみると、意外とグラウンド外の応援する人たちも着ています。ユニフォームのシャツやキャップそのものをずばりを着用することもあれば、応援用に特別に作ったキャップやTシャツを着ることもあります。しかしその応援用というのは、あくまでも、元はプレイヤ向けのアイテムであって、応援用として着るにはいくつか不備等が出てきます。たとえば、シャツやアンダーシャツはパンツにしっかりしまうために丈が長く作られていますが、これが応援用となると丈が長すぎるといったことにもなります。野球を楽しむという観点からは、プレイヤにとってだけでなく、応援者のことも考えたアイテムを作ってゆくのも良いのかなと思います(別々に作ると余計に開発費用がかかって、値段アップになってしまうかもしれませんが)。
 
 

2009年5月8日(金曜日)
「2ボタンvsVネック」

 
2ボタンシャツとVネックシャツは、かぶって着るタイプという点では共通していますが、やはり2ボタンとVネックの違いもあります。ひとつは胸元の開閉ができるかどうか。もうひとつは胸マークの大きさや位置です。2ボタンの場合、胸中央ぐらいまでボタンが入っていますので、その部分に胸マークを入れることはできません。そのため、両胸マークの位置が下気味になったり、片胸マークでは小さく入れる必要が出てきます。
 
 

2009年5月7日(木曜日)
「ルールより目」

 
野球ユニフォームにもいくつかデザインの法則・コツがありますが、それに従ったからといって必ずしも良いデザインになるとはかぎりません。たとえば両胸マークはおおむね横幅36cmと決まっていますが、文字数が少なければ33cmにすることもあります。では、文字が少ない時は必ず33cmなのか、それでカッコいいデザインになるかというと、そうではありません。こうした大きさ以外にも位置、配色、書体など、ある程度の黄金ルールというものがありますが、それでもやはりチーム毎のケース・バイ・ケースです。デザイン・シミュレーションや型紙など、いろいろと試してみて、実際に目で見てみる。それでカッコイイかどうか本当に判断する。それが大事です。
 
 

2009年5月1日(金曜日)
「プロ選手はガタイがいい」

 
しばしば、プロ野球団のユニフォームがかっこいい、そういうデザインにしてくれないかとご要望をいただくことがありますが、草野球ユニフォームにしたときに必ずしもかっこよくなるかというとそうでない時もあります。根本的な差としてプロ選手の方がよりがっちりした体型であり、その体型を前提としたユニフォーム・デザインになっていることも多々あるからです。デザインは1mm、2mmの差が物を言う世界でもあり、その数mmを活かすためにも必要な体型=モデルというものが出てくるのです。

 
 
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