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はじめての野球ユニフォーム作り
〜スピリットをかたちにする〜

2009年3月



2009年3月31日(火曜日)
「メンバーに説明がつくか」

 
野球ユニフォームは一人で作るものではありませんから、どこかで多人数への説得が必要です。しかしメンバーみんながみんな納得できるかというとそうではありません。たいてい一人二人は渋々と作ることに賛成するものです。
とくに大事なのは、ユニフォームの制作幹事ほどには、他のメンバーはユニフォーム作りへの関心も知識もないという点です。これは本当に非常に大事な視点です。たとえば、一二度ユニフォームを作ったことがある幹事ならば、だいたいの納期や相場、技術的に可能なこと不可能なことが分かっています。プロ球団のユニフォームや流行のデザインにも詳しいでしょう。しかし、他のメンバーのほとんどはそうではないのです。理・利で説得されても「ふ〜ん、そうなんだ」で止まってしまうのがほとんどではないでしょうか。ユニフォーム作りで大事なこと。それは「おお、いいじゃん!じゃ作ろっか」と勢いで言わせるだけのなにかだと思えます。
 
 

2009年3月30日(月曜日)
「柄物シャツ」

 
たとえば、迷彩柄や花柄のシャツを作りたいといったご要望をときどきうかがいます。しかし、野球ユニフォーム・シャツで、こうした柄物シャツはほとんどのメーカでラインナップされていません。そもそも需要が少なく、多くの大会・リーグで禁止されているデザインだからです。しかし女子ソフトボールを見てみると、柄物のシャツというのは極々普通にあります。技術的にはできなくはないのです。10年後、20年後にはずいぶんと柄物シャツが流行っている可能性もなくはないです。
 
 

2009年3月27日(金曜日)
「上でそろえる文字」

 
複数の文字が並んでいるとき、その配置のバランスは文字の上側でそろえるようにします。人間は文字の上側で見るからです。たとえば「HHA」とあった場合に、「H」と「H」の間は、「H」と「A」の間よりも広めにとると、3つの文字がバランスよく並んでいるように見えるということです。「A」はむかって左上(および右上)に空間があいていますので、「H」のそばによせても自動的に上側にスペースができます。たいして「H」と「H」は自動的に上側にスペースができません。単純に3つの文字を等間隔で並べてしまうと「HH」は詰まって見えて「HA」は離れて見えてしまうのです。このことはロゴマーク文字の配置にも影響してきますし、背ネーム文字の配置でも重要です。
 
 

2009年3月26日(木曜日)
「色の太さを考える」

 
色には太さがあります。よく知られているように、相対的に白は太く見え、黒は細く見えるといったことです。野球ユニフォームでは、マークについてはこの色の太さが多少かかわってきます。マークでは1mm、2mmの差がものを言うからです。たとえば、もし文字がブラックならば、気持ち太めに作るぐらいでちょうどよくなります。フチについても同様です。等間隔の2つのフチがあると、細く見える色の方がやけに細く見えてしまいます。
 
 

2009年3月25日(水曜日)
「デザインに不正解はあるが正解はない」

 
たとえば、マーク書体で力強さを出すならば、文字の線を太くする必要があります。細い線なのに、力強さを感じることはまずありません。しかし線が太ければ、力強さを感じるかというと、そうでもありません。角が丸まっていれば優しく親しみやすい雰囲気が出ますし、ところどころが尖っているとシャープな感じになり、度が過ぎた太さだと鈍さが出てきてしまいます。
たとえば、シャツに強烈さを出したいと思っているのに、ブルーやブラックを使っていると反対に冷たさしか出ません。では、レッドやイエローを使えば必ず強烈さが出るかといえば、後に付くマークによってはまた違った雰囲気の方を強く感じることもあります。
デザインは好悪の事柄です。しかし、人にどう感じさせたいかにおいては、おおむね、やってはいけないことがあります。そのポイントだけは外すことが重要です。しかし意図した通りの印象を生み出せるかというと、それにはさらに複数の要素がからんでくるので答えはありません。
 
 

2009年3月24日(火曜日)
「景気の影響を受けるか」

 
野球ユニフォーム作りは、景気の影響を受けるか。答えはイエスです。
経済景気が良いと、ユニフォームを作り替えるチームが増えます。とくに会社のチームは補助・予算が付くのが大きいかもしれません。プロ野球が盛り上がったり、ユニフォームを替える球団が多いと、それも草野球に影響を与えてきます。もちろんマイナスの方向にも振れるわけで、不景気になれば他のあらゆる商品同様に、野球ユニフォームの需要も落ち込みます。
個別のチームで見た場合には、不景気のときには慎重になった方がよいかもしれません。9人以上集まれば、お財布事情の厳しいメンバーもいるわけで、無理にユニフォーム作りを進めると、チームの雰囲気が悪くなるかもしれません。「今年は作らなくてもいいんだけれど、そろそろ考えてみないか」ぐらいの持ち掛け方がベストと言えます。どうしても新しく作る必要があるときは、きちんと吟味して、安かろう悪かろうのものではなく、長く愛用できるものを選ぶことが後々の士気にも好影響を与えてくれると思います。
 
 

2009年3月23日(月曜日)
「ヘルメットマークの種類」

 
ヘルメットマークが、野球ユニフォームに属するかどうかは置いておきます。ヘルメットマークの種類は主に3つあり、ユニフォームのマーク加工法に影響を受けています。ひとつは、刺繍タイプ。これは帽子マークの刺繍タイプをほぼそのままヘルメットマークに転用したものです。刺繍の豪華さが際立ちます(現在のプロ球団はほとんどこのタイプ)。2つ目は切りマークタイプ。マークに使うマーク生地を切ったもの。圧着マークの材料ですね。これをユニフォームに貼り付けるかわりに、ヘルメットに貼るものです。最後がヘルメットマーク特有のシールタイプ。薄く平べったいのでヘルメット向きとも言えます。値段が安いですが、ちょっと威厳には欠けてしまいます。
 
 

2009年3月19日(木曜日)
「派手か?」

 
野球のユニフォームで、本人たちがちょっと派手なデザインにしたつもりでも、他のスポーツから見るとまだまだ大人しいなと言えることが多いです。野球ユニフォームはたしかに、伝統的に・歴史的に品位のあるデザインを基調としてきました。それは学生野球だけでなくプロ球団でも同様です。これはこれで今後も大切にしてゆきたい方向性かもしれません。しかし、品位にこだわり過ぎると、いつかは野球ユニフォーム全体に活気がなくなってしまいます。どんなことにでも言えることだと思うのですが、規則・縛りが厳しくなると、息詰まって廃れてしまいます。下品なデザインにするべきだとは決して思いませんが、これまでのデザイン傾向を突き破る何かがあってもよいと思います。
 
 

2009年3月18日(水曜日)
「納期の明示効果」

 
近年、野球ユニフォーム作りでは、納期を明示することが増えてきました。それも週単位ではなく日数単位でです。もちろん混み具合や在庫の有無もかかわってきますが、基本的には明示した納期で仕上がるようメーカ・工場ともにがんばって調整してきます。逆に、間に合わせるような体制を作り上げてきたとも言えます。
それと同時に、納期がどんどん早くなっているように観察されます。不景気ですから注文が少ない、製造が早くなるといったこともあるかもしれませんが、納期を公にしたことで各社間での納期競争(いわば価格競争の納期版)が始まったとも言えます。わりあい野球ユニフォーム業界は納期に関してルーズな面もありますので、これは良い傾向と言えるかもしれません。
 
 

2009年3月17日(火曜日)
「ブランドマークにならう」

 
世の中には、いわゆるブランドマーク(メーカのロゴマーク)が存在します。それは創業当初からほとんど変わることがなく(多少のアレンジはある)、だからこそ信頼と力を持ってきます。草野球のチームでもそうしたものを作ってみるのがよいかもしれません。ユニフォームのウェアデザインが変わっても、マーク書体が変わっても、ずっと使い続けられるシンボルを持つことができます。
 
 

2009年3月16日(月曜日)
「ジュニアは背番号なし」

 
ジュニア用ユニフォームには通常、背番号を付けません。学生野球でも同じです。草野球とちがって、試合に出るメンバーがそれぞれゼッケンをつけるので、背番号無しでシャツを作ります。
 
 

2009年3月13日(金曜日)
「マークの大きさバランス」

 
胸マークや帽子マークというのは、最大限入れられる横幅や高さが決まっています。野球のマークは一般に力強い方がよいので、できるだけ大きく入れるのが基本です。しかし、それも時と場合によりけり。バランスが大事です。たとえば、帽子マークで横に広い文字・書体があるとしましょう。これを最大限の高さ(約5cm)で作ってしまうと、異常に大きく見えてしまいます。不恰好だと言ってもいいくらいです。この場合は、高さを1割2割落としてやること(高さ4cmほど)で、ちょうどよい見栄え、バランスになってきます。
 
 

2009年3月12日(木曜日)
「追加分と流動性」

 
野球ユニフォームでは、新しいメンバーのためにいわゆる追加分に対応しなければなりません。1年で消えてしまうような製品ではユニフォーム足りえないのです。これは野球にかぎらず、すべてのチーム・スポーツに言えることかもしれません。
しかし、この追加分への対応が、デザインの流動性をにぶくしているのも事実です。一般のファッションでは、1年1年デザインが変わり、流行が移ってゆきます。でも、野球ユニフォームでは、アイテムのぜんぶがぜんぶ変わるわけにはゆきません。変わってもおそらく最大5%程度。良いか悪いかは別として、この固定化・低い流動性が野球ユニフォームに与える影響は無視できません。たとえば、もしかすると、だからウェア本体の代わりに、ライン加工やマーク加工が発展・充実してきたのかもしれません。ウェア本体が昨年と同じでも、ライン加工やマーク加工で工夫をすれば、まったく新しいデザインに見えるようにもなります。
 
 

2009年3月11日(水曜日)
「背高のっぽサイズ」

 
野球ユニフォームには、背高のっぽ(背が高くやせている)に対応したサイズが、通常サイズの中にはまずありません。特注・別寸で作るしかありません。野球・スポーツをやっている人はある程度、筋肉質で標準以上のがっちりした体型になることが統計的に多いので、背高のっぽのサイズをラインナップする意義が少ないのも分かります。しかし、反対の幅広体型に合わせた規格(L-5やO-6、O-8等)が通常サイズにあることも見ると、、背高のっぽ用のサイズが1つや2つ通常規格の中にあってもよいのではと思います。たとえば、身長が180cm程あるのに=O寸相当なのに、胸囲や胴囲がM寸しかないという選手がいらっしゃいます(2チームに1選手はいるようにも観察されます)。
 
 

2009年3月10日(火曜日)
「マーク生地とチドリ掛け」

 
マーク生地にはいくつか種類があり、それぞれ表面・生地目がちがっています。マーク生地そのものの良さを味わいたいときは、チドリ掛け(輪郭をジグザグに縫うだけ)がおすすめです。チドリ掛けならば刺繍糸が目立ちすぎずに、生地そのものが目にとびこんできます。しかし、せっかくのチドリ掛けですから、その刺繍の技も見たいところ。そういう時は、マーク生地目がないもの、できるだけフラットなものを選びます。そうすると、チドリ掛けのジグザグがしっかり見えます。生地目がしっかりあるもの(たとえば飾り生地目のクロス)ですと、刺繍糸が生地目に隠れて見えなくなりがちです。プロ球団のほとんどのユニフォームではチドリ掛けが採用されていますが、それらのマーク生地は生地目の目立たない種類を基本的に採用しています。
ただ、チドリ掛けを「良いなあ」と感じる人は、草野球のチームの中にはそれほど多くいない(むしろ少ない)ように感じます。「プロ球団のほとんどはチドリ掛けですよ」という情報があると納得される方もいらっしゃいますが、何も知識・背景がないときに、フラットなマーク生地+ジグザグ縫いというチドリ掛けを見ると「地味だなあ」と思ってしまうのが普通かもしれません(対して縁取刺繍や直刺繍の豪華さはとても分かりやすい)。
 
 

2009年3月9日(月曜日)
「非均等ライン」

 
ライン加工では、複数のカラー(といっても最大3色)を使うことができます。たとえば赤*黒といった具合です。それぞれの色の割合は通常、均等にしますが、場合によっては非均等にすることもできます。赤1:黒1ではなく、赤2:黒1といった具合です。チームカラーには、メインカラーとサブカラーがあり、メインの方が主役。ならばライン加工においても、メインカラーの割合を多くするというのもありです。
 
 

2009年3月6日(金曜日)
「帽子マークに絵柄」

 
野球のマークというと、文字が基本となりますが、帽子マークにかぎっては絵柄のみというのもありです。チームを象徴する動物や事物をあしらうのです。これはプロ球団でもしばしば見かけられるものです。帽子マークは刺繍で入れることが多いので、絵柄はある程度簡略化する必要がありますが、それでも文字とはちがった魅力があります。
 
 

2009年3月5日(木曜日)
「制作幹事」

 
野球ユニフォーム作りにチームの幹事としてたずさわるという経験は、単にチームのユニフォームを買うという経験とはちがってきます。たとえるなら、友達との旅行において、その手配を代表してするということです。各人お金を払って旅行には行きますが、旅行幹事であるのとそうでないのとではまったくちがってきます。幹事でないメンバーにとっては「高いよ〜」とか「もっとかっこよく〜」とかある意味で好き放題言い放題かもしれませんが、幹事ともなると商品知識やお店との折衝も必要になってきます。
 
 

2009年3月4日(水曜日)
「保温キャップ」

 
キャップには、暑い日や夏向けに、涼感効果のあるメッシュ素材が存在します。しかし寒冷期向けのキャップというのは野球ユニフォームの世界では見かけたことがありません(カジュアルやゴルフ、ランニング等ではあります)。アンダーシャツには防寒向けがあるのだから、キャップにもあってもよいのではと思いますが、そうではありません。
ひとつには、キャップで野球らしいデザインを保ちつつ保温素材をもちいても、あまり防寒・保温効果がないことがあげられます。それから、キャップには通常マークが入るので、わざわざ冬用キャップまで作ると費用面での負担が増えることがあげられます。
なお冬用キャップがないだけで、秋冬にはニット素材キャップを使い、春夏にはメッシュ素材キャップを使うというチーム・選手は、多くはありませんが、いらっしゃいます。
 
 

2009年3月3日(火曜日)
「帽子マークの横幅」

 
帽子マークをめいいっぱい横に広く入れる場合、約12cmとなります。通常、野球の帽子マークはできあがったキャップ本体に刺繍等します。すでに立体的になっているため、ミシン枠等の制限が出てきて、マークの横幅にも限界が定まってきます。といっても約12cmも横幅があると、ずいぶん迫力あるマークに見えます。
 
 

2009年3月2日(月曜日)
「カラーソックスの対応カラー増」

 
ストレートパンツ等の人気上昇にともなって、カラーソックスの需要も増えました。最近では、従来のストッキングよりも多いのではと思います。カラーソックスの対応カラーも増えていて、定番の黒・紺・赤・青・白以外にも、エンジ、グリーンに対応しているメーカも多いです。今後はさらにパープルやオレンジ、イエロー等にも増えてゆくかもしれません。従来のストッキングでは多くのカラーに対応てきたのですから、あながちカラーソックスでも無理ではないように思えます。(逆にストッキングの定番対応カラーはどんどん減ってゆき、多くのカラーが特注・別注になるかもしれません)

 
 
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