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はじめての野球ユニフォーム作り
〜スピリットをかたちにする〜

2008年11月



2008年11月28日(金曜日)
「ダサかっこいい」

 
「ダサイけれど、かっこいい」という表現が似合うような、かっこよさがこの世にはあるように思います。普通なら採用しないようなデザインだけれども、どうもそれがそのチームの魅力となっているという場合があるのです。それはプロ球団のユニフォームでも見られることです。
どんなチームでもかっこいいデザインのユニフォームを作ろうとします。そうすると、似通ったデザインになってしまう(少なくともある種の方向性に偏ってしまう)ことが出てくるものです。そういう中で、ユニークなデザインというのはかえって目を引くものがあります。
 
 

2008年11月27日(木曜日)
「プロ球団のデザイン構想法」

 
プロ球団では近年、新しいユニフォームを構想・採用するときに、まったく新しいデザインを採用することが多くなってきています。既存のシャツ種類やマーク書体をベースとするのではなく、球団のそもそものコンセプトに沿って一から組み立てています。彼らの思考法は「どのシャツやマークがかっこいいか」ではなく、「どういうデザインにしたら自分たちの球団らしいか(同時にかっこいいか)」だと言えます。
草野球のユニフォーム作りでは、プロ球団と同じ方法を採用するわけにはゆきません。やはり基本的には、メーカ・ラインナップ(特注・別注を含む)の中から選ぶ必要があります。しかし、単にどれがかっこいいかと選ぶのではなく、自分たちにふさわしいのはどれかという観点に重点をおいて物事を見るというのは、プロ球団に見習うべきところがあると思います。
 
 

2008年11月26日(水曜日)
「苦しい時こそ変えない」

 
野球ユニフォームは、一人で作るものではなく、チームみんなで作るものです。だからお金の事柄やデザインで意見が統一できず、もめることがあるかもしれません。もちろん、そういう時は基本的に落ち着いて話し合うことが大切です(すべてが話し合いで解決するとは限りませんが)。
しかし、妥協によって、チームがこれまで大切にしてきたことを、止めてしまう・変えてしまうというのは、できれば避けていただきたいです。たとえば歴代のユニフォームではずっと、袖にワッペンを付けてきたとします。チームの誰もがそれを誇りに思ってきたとします。それなのに、お財布事情が厳しいからといって、次回のユニフォームでワッペンをやめてしまうのは寂しいものです。ワッペンは金額にして2,000〜3,000円ほどでしょう。安い価格とは言えませんが、そのためにチームの誇りを変えてしまう価値があるでしょうか。たとえば、納期を優先させると、特注カラーのシャツを採用できない。しかし自分たちのチームカラーは特注オーダでしか作れない。納期を優先して、チームカラーを捨ててしまうことに大きな価値があるでしょうか。
 
 

2008年11月25日(火曜日)
「目に見えて存在する具体的ななにか、あるいはたとえ」

 
野球ユニフォームを作るときに何かしらのテーマやコンセプトを持つチームは少なくないと思います。しかし、たとえば「強そうなユニフォームを作りたい」「かっこいいユニフォームを作りたい」というだけでは、どんなチームでも考えることです。わざわざ「弱々しいユニフォームを作りたい」と考えるチームはまずいないでしょう。強さやかっこよさは誰もが求めるもので、あなたのチームの要望にはなりきっていないと言えます。また、いつの時代のだれが見ても、強くかっこいいユニフォームを作ることもできません。
デザインのテーマやコンセプトは、目に見えて存在する具体的ななにか、あるいはたとえを挙げるようにしてください。「シャープな雰囲気のデザインにしたい」ではまだまだ明確性に欠けます。「星をイメージしたユニフォームを作りたいのだが、輝きではなくシャープ感を強調したい」「力強さを出したいのだが、筋肉モリモリのようなものではなくて、大きな岩や柱のように静かだけど頼りがいのあるものがいい」となれば、大きな手がかりとなるでしょう。
 
 

2008年11月21日(金曜日)
「点に色をつける」

 
たとえば小文字の「i」の上の円部分に、アクセントとなる色を付ける。マークの先頭文字だけちがう色にする。「O」文字の穴部分を星マークにかえて色もつける。一部分の色を染めるだけでグッとロゴマークがちがったものに見えます。
 
 

2008年11月20日(木曜日)
「濃さと暗さと深み」

 
色を濃くするということと、色を暗くするということは、似ているようでちがいます。たとえば白い物に赤を加えてゆくと、薄いピンク、ピンク、赤と変わってゆき濃くはなりますが、黒になったり、つまり暗くなったりはしません。
ウェアやマークに色の深みを持たせたい場合は、色の濃さではなく、色の暗さ(の対照性)が必要です。たとえばブルーとイエローで配色すると、色の濃いもの同士の対比にはなりますが、明るいものと暗いものとの対比にはなっていません。ディープブルーとイエローですと、暗いものと明るいものとの対比が含まれて深みが増します。
 
 

2008年11月19日(水曜日)
「チームシンボルの類型」

 
ワッペン等でつかわれるチームシンボル(例:鳥、剣など)の絵柄には主に3つあります。(1)ひとつは写実的なもので、存在感や豪華さは出ますが、刺繍には不向きだったりします。(2)ふたつめは、マスコット風・アニメ風です。プロ球団のマスコット・キャラクタを思い浮かべてください。親しみやすくPOPな印象を出せます。(3)最後に図形化・抽象化されたものがあり、極端な場合には単色のシルエットだけとなります。
チームシンボルというのは、たとえば最初はワッペンだけに採用していても、なにかのきっかけで別のマーク(帽子マークなど)にも転用する(希望が生まれる)ことがあります。その点をふまえると、あるい程度シンプルな方が使い回しがききます。
 
 

2008年11月18日(火曜日)
「技術の法則は1つじゃない」

 
直線を使って円を描こうと思ったら、いくつもの直線が必要です。線が4つしかなければ四角形で、12個あっても十二角形にしかなりません。きれいな円に近づけたければ、できるだけたくさんの直線が必要です。
野球ユニフォーム作りもそれと同じです。野球ユニフォームに固有の法則、あるいはデザイン一般の法則をたくさん適用できるほど、すばらしいユニフォームに近づけることがきっとできます。
 
 

2008年11月17日(月曜日)
「おもたい3色背番号」

 
背番号の3色づかいはおおむね、印象がおもたいです。番号書体にかかわらず、2色や1色の方がシャープです。番号はマーク面積が広いので、もともと威圧感がありますが、3色になるとその方向性がいっそう強まるからなかと思います。胸マークが3色のとき番号も3色に合わせることが多いと思いますが、あえて番号は2色や1色にするのもよいと思います。
 
 

2008年11月14日(金曜日)
「毎週同じでいいの?」

 
毎日同じ服を着る人はそうはいません。しかし草野球チームはたいてい同じユニフォームをずっと着ることがほとんどです。試合は多くても毎週1回ぐらいのペースですから、ユニフォームは2着も3着も必要ありません。1着あれば十分です。
しかしあと1着別のシャツがあれば、週替わりでデザインを変えることができます。プロ球団のホーム/ロードのようなものです。着るものを変えることはもしかすると気分転換、士気の向上に役立つかもしれません。おそらくは購入・所有する価格がネックなのでしょうが、そのメリットを考えてみるのもよいと思います。最近では低価格のセカンダリィシャツも充実しているのでそれを使ってみるのもよいと思います。
 
 

2008年11月13日(木曜日)
「挑戦の気概と最適化」

 
野球ユニフォームにかぎらず、きっとどんな衣服や商品でも言えることですが、新しいもの・より良いものを作ろうという気概があって、ようやく同じレベルの製品を維持でき、ほんのすこしの幸運がめぐってくると一歩だけ進んだものが作れるような気がします。これまでと同じでいい、それほどこだわりがない、といった心持ちでは、どんどん物作りが衰退してゆくように思います。人には物事を最適化する能力がそなわっており、それがよく働ければ、1回目より2回目の方が、2回目よりも3回目の方が上手くゆきます。それは前進への方向性があってはじめて向上・改善として機能するのであって、前進への方向性がなければ単なる省略化になる危険性があると思います。
なにが言いたいのか。楽しみつつ、もっとすばらしい野球ユニフォームを作ろう。
 
 

2008年11月12日(水曜日)
「日光による劣化」

 
日光のちからというのは衣服にとって馬鹿にできません。野球ユニフォームにとっても然りです。日光をあびつづけると、いわゆる日焼けが起こり、色があせたり繊維が傷んできたりします。マークについても同様です(むしろウェア本体より影響が出やすい)。もちろん各メーカもそのことは重々承知していますので、素材にある程度の防御をほどこしますが、できるだけ陽に当てないことは、ユニフォームを長持ちさせるコツのひとつです。
 
 

2008年11月11日(火曜日)
「ある意味安い」

 
野球ユニフォームは20,000円もあれば一式そろえることができます。高いと言えば高いですが、オーダー品であることを考えれば安いかもしれません。世の中の衣服にはシャツだけで数万円もするものがあります。数年間使うことを考えれば、その時に高いか安いかだけでなく、納得のゆく品質・デザインかも見た方がよいと言えます。
 
 

2008年11月10日(月曜日)
「追加注文できます」

 
野球ユニフォーム作りでは、追加ご注文が生じること、つまりメンバーが増えたのでもう1着作ること、というのは極当たり前にでてきます。しかしお客様からはときどき「(そもそも)追加ご注文は可能ですか?」というご質問をいただくことがあります。どうして当たり前のことを疑問に思うのだろうと不思議でしたが、もしかすると、過去に追加制作で苦い経験をされているのかもしれません(たとえば初回の仕様をお店が控えていなかったり)。
最近はデジタル化が進んでいますので、記録作業は紙媒体だった時代よりも格段に進んでいます。初回の制作データは普通、残っているものですので、ご安心ください。
ただし年度が変わる時は注意が必要です。どうしても、商品入替のために、廃番となった=対応できないデザインや素材というものが出てくる場合があります。いくら仕様書が残っていても、こればかりはお客様のご理解・ご協力を得なければなりません。
 
 

2008年11月7日(金曜日)
「ことなるシャツ素材を組み合わせる」

 
特注・別注シャツのコンビネーションモデル(切替モデル)では、パーツ毎に好きなシャツ素材を選べることがあります。一般にはすべてのパーツで同じシャツ素材を採用しますが、パーツ毎にことなる素材を採用しても良いです。たとえば、通気性をもたせたい脇部分にはとりわけ軽量・薄手のメッシュを使うといったことが可能です。素材の中には対応しているカラーが限られているものがあるので、カラーを優先させる場合にはパーツ毎にことなる素材を使わざるをえないケースも出てくると思います。
 
 

2008年11月6日(木曜日)
「ほれぼれ闘志」

 
野球ユニフォーム作りでは、多少の機能を犠牲にしても(重くなる、固くなる等)、かっこよく見えるかどうかに徹底してこだわってよいと思います。野球ユニフォームほど、スポーツウェアとして機能的でないものも珍しいです。ユニフォームがかっこよくないばかりに、やる気が出てこない・闘志が湧いてこないといった精神的なデメリットもありえます。それよりは「オレたちって強そうじゃん」と過信(誤信?)してしまうぐらいのかっこいいユニフォームでちょうど良いと思います。
 
 

2008年11月5日(水曜日)
「即納と公平性」

 
時間を短縮するということには価値があり、そのためには費用がかかる、というのは一般的です。たとえば高速道路や鉄道の特急、宅配便の翌日必着便を想像してください。通常料金の何割か増しで時間を買うことができます。
同時に、順番を守るということにも価値があります。列に並んでいるときに横から割り込まれたら怒っても当然と言える社会が成立しています。
現在、野球ユニフォームの納期については「オプション料金を支払った上での即納・納期短縮」というシステムを実施しているところはほとんどありません。世間一般からすると、そういう制度があってもよいのかなあとは思います。
しかし同時に、そういう制度は列に割り込むという非公平な面があるのも否めません。もしオプション料金をいただいてもできることと言えば、順番を変えてすぐに製造・加工にあたるか、あるいは、残業して新たに製造・加工時間を作るかのいずれかです。どちらにしても、その分の時間を、他のチーム分の製造・加工よりも優先させているわけです。
理想を言えば、業界全体の生産スピード基盤をどんどん早めるというのが摩擦が少ないかもしれません。
 
 

2008年11月4日(火曜日)
「チームカラーの検証」

 
自分たちのチームカラーが何色であるか、各チームそれぞれ把握しているようです。しかし実際のご希望デザインを聞いてみると、どうもちがうような気がすることが時々あります。そういう時の検証法のひとつとして、ホーム/ビジタ/オルタネイトのうち別のスタイルに置き換えて考えてみるというのが有効です。この場合、シャツ種類やマーク書体などの形にこだわる必要はなく、たんに配色を別のスタイル向けに変えてみるだけで十分です。またできれば、帽子は本体もマークも何も変えずそのままにしておくと良いです。
3つのスタイルがすべて統一感をもっていれば、しっかりしたチームカラーがあり、かつデザインにも反映されていると言えます。反対に、それぞれが別々のチームに見えるようですと、自分たちのチームカラーについて思い違いをしているか、あるいはデザインが呼応していないと言えます。

 
 
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