2008年6月30日(月曜日) 「会社チームという縛り」 会社が母体となっているチーム様は、カラーやロゴマークあるいは予算等に条件・制限があることが多いです。これは悪く言えば「縛り」があるということですが、良く言えば「軸」がしっかりしているということです。すべてを自分たちの自由に決められませんが、軸がしっかりしている程、良いユニフォームに仕上がる傾向があるのも事実です。 2008年6月27日(金曜日) 「背面ブランドマーク」 日本のプロ球団では数年前から後衿(正確には首の根元)のところにブランドマークを付けるようになりました。帽子の後ろにも付いていたりします。一般のファッションでも後衿や帽子後にはブランドマークを付けることがあって、なるほど、これはこれでデザイン的にカッコイイなと思います。 くわえて、背番号ばかり目立ちがちな背面のデザインにあって、小さくてもブランドマーク、ロゴマークが入るというのは、そのチームらしさが出てよいなとも思います。単にマークを珍しい箇所に入れてみたというだけでなく、もっと広い意味をもたせられそうです。よくメーカロゴマークがウェアのどこかに必ず入っていたりしますが、それに通じるものがあるかもしれません。あんまりたくさんのロゴマークばかり付いてもうるさいですが。 2008年6月26日(木曜日) 「袖マーク2つでワッペン価格」 袖マークは刺繍で入れると@1,400前後です。右袖と左袖に入れれば計@2,400前後。この金額になれば片方の袖にワッペンを付けることも可能になります(デザイン等によってはもうすこし高いですが)。もし両袖マークを付ける予定ならば、袖ワッペンも十分視野に入ってきます。 2008年6月25日(水曜日) 「海と空」 「海」と「空」をユニフォーム・デザインの中心コンセプトにするケース。 まず両方ともブルー系をメインカラーに使うことになると思います。カラーにおいてちがいを出そうとするなら、「海」はマリンブルー色やエメラルドグリーン色を取り入れてみるとよいでしょう。グリーン寄りのブルー色は「空」にはあまり結びつきません。対して「空」ではホワイト色を大胆に使うとよいです。こちらは雲や翼を連想させます。 「海」は波に結びつきます。そして波は、線(できれば曲線)や繰り返しのリズムと結びつきます。ストライプやライン加工(とりわけ2本ライン、3本ライン)との相性も良いです。 「空」はクウ・カラとも読み、何も無いことも意味します(日本語はよくできたものです)。マーキングはごてごてさせずに、あっさりと仕上げた方が良いと言えます。 「海」と「空」に共通することとしては、色の変化、グラデーションを挙げたいと思います。海も空も見た瞬間、目には色の変化が入ってきます。時間とともに表情も変えます。両方ともブルー系統のある1色だけでなく、2色3色とつかうことで、自然の空や海の雄大さに近づくように思います。あるいは最近登場してきたグラデーションシャツや昇華マークを採用してみるのもよいでしょう。 2008年6月24日(火曜日) 「まず単色シャツで考えてみる」 最近はコンビネーションシャツ、特注シャツのご注文が増えています。しかしその種類は十数種類あり、配色の組み合わせも考えると何億パターンにもなってしまいます。 すべてのパターンについて検討することは難しいでしょうから、最初は単色シャツで考えてみるのもひとつの方法です。単色シャツは飾りが無い分、シャツのメイン色はどれがよいか、マークの配色は何がよいか、といった基本中の基本を考えやすいです。この基本軸も決まっていないと、チーム内での話し合いもスムーズに進みません。 単色シャツで上手く考えることができれば、きっと自分たちのめざすデザインの本質をつかんでいるでしょうから、あとはコンビネーションシャツや特注シャツに展開・応用してゆくことも簡単になると思います。 2008年6月23日(月曜日) 「マークのフチ幅はそれぞれ」 マークのフチ幅は、箇所によってそれぞれちがいます。胸マークは4mm前後、背番号(背中)は6mm前後、胸番号は4mm前後、帽子マークは3mm前後です。マーク箇所によってマークの大きさがちがいますので、文字や数字に負けないよう、それにあったフチ幅が採用されています。 2008年6月20日(金曜日) 「キャップ本体部の構造」 帽子の本体部(ツバではない部分、クラウン部とも呼ばれる)は、表地と裏地で構成されています。 帽子の商品名称は、「ニットキャップ」や「メッシュキャップ」のように、表地を冠して名付けられることが多いです。表地は主にデザインの方向性を決めますが、通気性や防汚性ともかかわってきます。 裏地の働きのひとつは、帽子本体の形を安定させることです。表地だけではそれは単なる生地ですので、すぐにふにゃふにゃになってしまいます。逆に言うと、表地が薄い素材であっても、必ず裏地が付くので安定性には大きな問題はない、と言えます。ただし、表地がナイロンメッシュ素材の時は、裏地が骨組み部分だけになります。通気性等を優先させるためですが、ナイロンメッシュがもともと固めで裏地をそれほど必要としない面もあるからです。 野球キャップでは、前立て部分(帽子前半部)に特殊な裏地が付くことが多いです。帽子マークを入れることがほとんどなので、前立て部のマーク加工のしやすさ、安定性を高めています。素材の透けをほぼ完璧に防ぐ意図もあるようです。 広い意味での裏地に含めてもよいものに、びん皮部があります。実際に皮革素材でないこともありますが、帽子内側に3cmほど織り込まれている部分です。肌・髪に直接触れるので、吸汗速乾性、抗菌性、防臭性等の高い機能が付与されていることが多いです。ある程度の伸縮性を持たせ、サイズ調整をさせる機能もあります。 2008年6月19日(木曜日) 「番号の1桁2桁」 番号の1桁2桁は、基本的にマーク加工代が一緒です。「1」と「99」がなんで同じなんだという素朴な疑問はありますが、しっかりとした理由もあります。 1桁と2桁でちがうのは、その幅・太さです。1桁の方が3〜10%ほど横に広いです。1つだけの数字でもしっかり立つように、存在感があるように、というねらいがあります。 2008年6月18日(水曜日) 「足掛けゴムの内掛け・外掛け」 ストレートパンツの足掛けゴムは、スパイクの外側に掛けるタイプと内側に掛けるタイプの2種類あります。プロ球団では外側に掛けるのが多いようです。 外側に掛ける方が危ないという議論もありますが(それ以前にスパイクの歯の方が危ない)、まあ汚れるということだけは確かですね。通常はブラック色ですが、メーカによってはブルー色やレッド色にもできるので、デザイン上のアクセントにできたりもします。 外掛けと内掛けのちがいがどうして生まれるかというと、ゴムの長さ・伸縮性にもよりますが、足掛けゴムがパンツ裾のどの位置に取り付けられているかによります。裾・くるぶしに近い所に取付けられていると、構造的に足掛けゴムをスパイクの中に入れることができません。ふくはらぎの中間(かやや下)に取付けてあると、スパイクの縁に邪魔されずソックスに引っ掛けられます。 2008年6月17日(火曜日) 「ワッペンという世界」 ワッペン(エンブレム)は、野球ユニフォームにおいて特殊な存在だと思います。胸マークや背番号あるいはユニフォーム全体のデザインともちがう面が多々あります。ワッペンそれだけで1つの世界、小宇宙なのです。 外形的な特徴をひとつ挙げれば、ワッペンは正方形で見る、ということです。野球ユニフォームにおいてその他の箇所はほとんどすべて長方形で見ます。 2008年6月16日(月曜日) 「生地は伸びればいいのか」 野球のシャツでもパンツでも、あるいはアンダーシャツでも、伸縮性の良し悪しが問われます。伸縮性が良くないと動きを制限してしまうからです。理想の伸縮性は人体の皮膚と同等以上であることです。とくに関節周辺では、動きの範囲も大きいので、いっそうの伸縮性が求められます。 しかし生地は伸びれば伸びるほど良いかと言うと、そういうわけでもありません。一般に生地を伸ばすためにはある程度の力を必要とします。生地が伸びるということは、同時に動作にとってはある意味マイナス、パワーロスの現象も生まれているのです。たとえるなら、良く伸びてしっかり元に戻るようなゴムを伸ばすためには結構な力を必要とするということです。 むしろ人体を生地に触れさせない、という選択肢もでてきます。これはシルエット、構造の問題になります。 2008年6月13日(金曜日) 「袖マークの地名」 シャツの袖には地名を入れることが多いです。大きな大会になると都道府県名を左袖に入れてあることが義務になったりまします。市町村レベルの大会では市町村名を入れることが条件になったりもします。必ずしも入れる必要はないので大会等の主催者に確認をしてみてください。 ローマ字で入れるのか日本語(漢字・ひらがな等)で入れるのかはたいてい自由ですが、90%近くのチームがローマ字で入れます。やはり胸マークはローマ字であることが多いですから、全体のバランスをとると袖マークもローマ字になるのは自然な流れです。 しかし、もっと広く服装全般を見てみると、日本語のロゴデザインというのは少ないと言えます。日本語で入れてあると、どことなく言われようのない印象が付け加わったりもします。外国人が日本語の刺青を腕に入れるような感覚とでも言えましょうか。日本語を母国語としつつも、服装に日本語を入れるのは、どうも特別な意味がありそうです。 2008年6月12日(木曜日) 「番号書体の分類」 番号書体の形・デザインを大きく分類すると次の7つになります。 (1)ブロック型:角々したデザインで、角型が一番有名。クセが少なくいろいろなユニフォームに合わせやすい。 (2)フルブロック型:ブロック型の所々に出っ張りが付いて、より厳つい印象になっています。広い意味ではブロック型に含まれる。 (3)丸型:角が丸い書体、ブロック型の対極と言えます。 (4)イタリック型:斜変形されている書体。変形されていなければ、たいてい丸型に属するようなデザインが多いです(逆に言うと、ブロック型はイタリックにするとかっこ悪いことが多い)。 (5)シャープ系:角が尖っている書体。あまり多くの種類がない(人気が低いのでラインナップが少ない)。 (6)ユニーク系:上記のどれにも属さないが、野球向け番号書体としての完成度が高い。太いところと細いところのメリハリがしっかりしていることが多い。 (7)ファンシィ系:POPな印象、面白さ・楽しさを明らかに追求している書体。曲線が多かったり、縦か横に異常にいびつだったりする。あまり野球では採用されない。 2008年6月11日(水曜日) 「ライン加工とパイピング」 パイピングはここ4〜5年で登場・定着してきた新しいシャツの装飾法です(コートにも採用される)。ライン加工とちがうのは2〜3mmと細いこと、やや立体感があることです。ライン加工は一番細くても4mmほどで、平たいものです。ライン加工はメーカによってはテープと呼ばれたりもしています。 ライン加工はシャツに後から取り付けることができますが、パイピングは基本的にシャツの縫製段階で取り付ける必要があります。細い線ですので後から取り付けるには技術的に難しいのです。ですからパイピングは特注・別注シャツか、元々パイピング有りの定番モデルに限られています。 ライン加工もパイピングもシャツの縫製区切りに沿って取り付けられるのが基本です。なにか目印がないと取り付けにくいというのも理由のひとつです。もうひとつの理由は、シャツの区切りというのは人体の構造・動きに適うものになっていることが多く、それに沿ってラインやパイピングを取り付けても機能的なマイナスが少ないからです。ラインやパイピングは素材としては伸縮性がない方で、やたらに取り付けるとシャツの伸縮性・動きの自由度を阻害することになってしまいます。 2008年6月10日(火曜日) 「プロ球団以上の機能性」 プロ球団に提供している素材や縫製等とまったく同じユニフォームを、一部のメーカでは一般向けにも販売しています。価格は一般モデルの倍以上になりますが、それでも求める人がいるのでしょう。 中には、プロ仕様とうたっていても、一般向けのモデルより良い素材や構造を使っているだけで、実際にプロ球団が使っているわけではないものもあります。むしろこちらの方が多いと言えます。カタログ等の表記で「プロ仕様」とは、「プロと同等かやや劣るぐらい機能だ」という目でみておいた方がよいです。逆に、特にプロ仕様とうたっていなくても、プロ球団と同じ素材を使っていたり、高度な縫製技術が採用されているお得なモデルもあったりします。 プロモデルと一般モデルの機能の差はどれくらいか。もちろん差があるにはあるのですが、プレイのパフォーマンスに影響するほど明確で大きな差があるとは言えないような気もします。もともと野球ユニフォームというのは、他のスポーツとはちがって、装飾的な面が多く、運動性を最優先にはしていないのです。 つきつめるとプロモデルやプロ仕様というのは、プロ球団が採用しているかどうかではなくて、パフォーマンスの向上を優先しているかどうか、と言えそうです。そして、パフォーマンスというのは、製品それ自体の機能だけではなくて、着る人との相性にもよります。だから、たとえば暑がりの人にとっては、白くて通気性のよいメッシュシャツがいいでしょう。スライディングを多用する人にはパッド加工。ピッチャーにとっては換えのアンダーシャツがたくさんあること。自分に合ったアイテムをきちんと選べば、プロ仕様以上の機能を発揮してくれそうです。 2008年6月9日(月曜日) 「会社チームは長くつづく!?」 会社の野球チームというのは長く存続するように観察されます。毎年1名以上、少なくとも2年に1名以上の追加メンバー=追加ご注文が出てきているからです。 変な想像ですが、会社チームが無くなる原因は、(1)会社そのものが無くなる、(2)チームがなにか問題を起こして廃部となる、(3)転勤や自己都合でチームを脱退する者が多く、新たにチームに入団する者がいない、の3つのうちどれだと思います。原因(1)(2)は、かなり少ない確率だと言えますので、(3)についてのみ検討します。 そもそも野球チームを持つような会社(あるいは事業所等)は、従業員人数が50名以上だと思います。従業員数10名で野球部設立というのは、ほぼ全員が野球経験者となりますから、ちょっと考えられません。やはりチームの母体となる会社規模としては50名以上必要だと思います。会社がこの規模になりますと毎年1〜3名ほど新入社員を定期的に採用すると思います。その1〜3名のうち野球経験者がどれくらいいるかと言うと、必ず1人はいるのではないかと思います。学生時代を思い出してみると、とくに男子学生のうち3〜5人に1人は野球部だったと思います。少なくとも2年に1回は野球経験者が入社すると思います。その新入社員を口説きおとせば新メンバーの誕生です。もちろん野球経験者でなくてもタイミング良ければチームに入ってくれる社員もいるはずです。また、転勤や自己都合でチームやめてゆく場合も、一気に3〜5人抜けてしまうというのは稀ではないでしょうか。 2008年6月6日(金曜日) 「通気性と透湿性」 通気性の良し悪しで、体感温度は1〜3度ちがうと言います。通気性とは空気の流れ、いわば風通りのこと。通気性をコントロールすることで、春夏は涼しく、秋冬は暖かくすごせます。 人の肌からは黙っていても湿気が出ています。汗のように水滴状ではありませんが、体温調節のために湿気は必要不可欠のものです。湿気はウェア内にこもると不快感を増すので、たとえ秋冬においても湿気だけはウェアの外に放出したいものです。これは透湿性の問題です。(なお透湿性と防水性は別物です。気体の水蒸気なのか、液体の水なのかのちがいです。湿気は逃がすが水や雨ははじく素材は存在します。) おおむね、通気性と透湿性共に優れているのがメッシュ素材、両方とも良くないのがアップ用ウェアやサウナスーツで使われるような素材、通気性は悪く(=防風性に優れ)透湿性を求められるのはコート素材と言えます。 通気性と透湿性に優れるためには、薄さが求められます。素材・生地の厚みがあるのに通気性と透湿性に優れるというのはまず考えられません。逆に、薄いが通気性や透湿性は悪い、つまり意図的に防風性やサウナ機能を持たせることはできます。 季節やその時の気候、体温状況などに応じて、通気性や透湿性を変えてくれるハイテク素材があると文句無しですが、さすがに野球ユニフォーム以外でもそういう素材はほとんど無いようです。 2008年6月5日(木曜日) 「整合性を求めない、突き抜けろ!」 デザインにとって全体のバランスを考えることは大切です。けれどバランスばかり優先してしまうと、おとなしい面白みのないデザインに成り下がってしまいます。こだわってこだわって、どうしても採用したいデザインがあれば、他を犠牲にしてもいいじゃないですか。まとまりが無くっても、とても魅力的で個性的なデザインになることだって大いにあります。 すっごくカッコいいロゴマークが作れたから、シャツなんかホワイト単色でライン加工なんかいらない。ありえないようで素晴らしい特注シャツの配色を考えついちゃったから、マークなんかそっちのけ。超軽量にこだわったので、ウェアもマークも必要最小限。背ネームだけはどうしても付けたいので、他はいろいろと割愛。背番号・胸番号・袖番号・腰番号・帽子番号・アンダーシャツ衿番号を付けて、スーパー番号ユニフォーム。常識の足かせを、価値観の檻を、突き抜けるアイデアがきっとあります。 2008年6月4日(水曜日) 「会社ロゴと帽子」 企業・会社のチーム様で、ユニフォームに対する予算・補助費が出ることがあります。そういった時には、胸マークか袖マークに会社ロゴを入れる場合が多いです。プロ球団でもそうしたケースが多いです。 もうひとつ、帽子マークに会社ロゴを入れるのも一手だと思います。たとえば「会社名○○・サンダース」というチームがあった場合、やはり胸マーク文字には「サンダース」と入れたいのが人情だと思います。袖や帽子マークに「サンダース」と入ても、「じゃあ何のためにサンダースって付いてるの?」というのは極普通の感覚だと思います。ユニフォーム予算が会社から出ていて、広告宣伝等の効果をねらったものだとしても、そこはやっぱり「サンダース」を優先すべきかなと思います。(チーム名が「会社名+野球部」だけですと、胸マークは必然的に会社名になってしまいますが)(また技術面・デザイン面から、必ずしも会社ロゴが胸マークに適しているとは限りません) それから、帽子マーク=会社ロゴとすると、帽子単独で野球以外の別のイベントで使うことができたりもします。たとえば記念行事や忘年会、社員旅行の余興時などです。もちろん、かちかちのビジネス・ツールではなく、場を盛り上げようという小道具としてです。 反対に、帽子マークには会社ロゴを入れたくないという場合もあります。キャップはカジュアルに仕上げて、球場への移動時、ちょっとした外出やトレーニングの時にもかぶりたい。そういうケースも少なからずあったりします。 2008年6月3日(火曜日) 「ゆったりシルエット、タイトな着こなし」 シャツは、ゆったり着こなせるルーズシルエットが人気です。2000年頃からメジャーリーグの影響で需要が出始め、今では主流になりました。ゆったりしたシルエットは、人を大きく力強く見させる視覚的な効果があります。 反対に、身体にぴったりしたシルエットのシャツはどんどん消えてゆきました。けれど、どうも、ここ1〜2年にかぎっては需要が伸びている、メーカもラインナップを再検討し始めているように観察されます。 タイトなシャツの人気が復活してきた理由は主に4つ考えられます。(1)ゆったりシルエットは動きやすいというが、逆にだぶついて動きづらいという場合もある。たとえ今までよりワンサイズ小さいサイズを着用着しても。(2)動きやすさの観点と同様に、だぶつき感が人によっては着こなしのだらしなさに見えてしまう。(3)ファッション全般の流れとして、細く見えるスタイルの方が人気が出ている。(4)野球やスポーツ全般にとって、おおむねパワーの印象が大切だとしても、近年の傾向としては必ずしも最優先されていない。むしろスマートさやスピードの評価軸の方に重きがおかれている。 2008年6月2日(月曜日) 「吸って乾く」 野球ユニフォームにかぎらず、スポーツウェアすべてに言えることですが、汗の処理が機能面でたいせつです。 よく言われる「吸汗・速乾」の機能ですが、これは必ず「吸汗」と「速乾」のセットである必要があります。吸汗機能だけですと汗を吸ってそれでおしまい。タオルと同じです。汗を吸った分だけ重くなりますので、機能面でマイナスも生まれてしまいます。吸った汗を効率よく発散させる(できれば人体以上に)、それではじめて優れた汗処理を発揮したと言えます。 |