(以下は、まったく根拠のないお話。言葉の定義も曖昧です。) 野球ユニフォームは装飾的。 身体の極限をもとめるスポーツにあって、ある意味、無意味に装飾的。 ユニフォーム・シャツにアンダーシャツ、パンツにスライディングパンツ、キャップだベルトだ、ソックスだストッキングだと身に着ける点数が多い。 それに豪華なマーキング。プリントはいわば邪道で、刺繍するのが王道。胸マークだけでなく、背番号だ帽子マークだ、果ては背ネームだワッペンだときりが無い。 なんだってこんなに装飾的なんだろう? 野球は、動だけでなくはっきりと静があるスポーツだから。 くわえて団体競技にしては珍しく、身体接触がほぼ皆無のスポーツだから。 たとえばサッカーやバスケットボール。彼らはたえず動きまくって、ルール上禁止されていても格闘寸前の身体接触。ラグビーにいたってははげしい衝突にさらされる。 彼らのユニフォームは当然、軽くて薄手。硬いものや金具は不可。マークはプリント主体になる。 野球はベースでの交差をのぞけば、まず誰ともぶつからない。そして程度の差こそあれ、どんなポジションでも動かない時間の方が圧倒的に長い。両チーム18選手のうち、8名はある意味休んでさえいる。 だから選手が動かなくても、強く美しくかっこよく見なければならない。いろいろ飾りつけたって平気。むしろ身体が冷えないように、ある程度の着込みも必要。 これが野球ユニフォームを独特のものにさせていると思う。野球は本質的に、スポーツにしては立派な装飾を求めるのだ。 (源流であるイギリスの紳士文化を受け継いだからというのは答えの半分以下だと思う) |