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はじめての野球ユニフォーム作り
〜スピリットをかたちにする〜

ウェア編



2012年4月25日(水曜日)
「ウェア生地の厚み」

 
ウェアの生地は厚い方がよいか、薄い方がよいか。答えは適度な厚さがよい、となります。厚みがあると、耐久性が増しますが、重さや固さにつながっていまします。薄いと、軽く伸びもよくなりますが、摩擦に弱く透けやすくなってしまいます。
シャツでは厚いより薄い方が、機能的に良い面が出てきますが、パンツではやはり適度な厚さが必要です。
 
 

2010年8月3日(火曜日)
「ストライプ生地は固く重い」

 
ストライプ生地は、他の生地と比べると、多少なりとも固く重いです。縞模様を表現するために、たとえば白*黒縞の場合、白生地*細い黒生地*白生地*細い黒生地*白生地....となり、複数の生地を縫い合わせたようになるためです。
最近では技術の進歩によって、ずいぶんと軽量化され、固さも重さも他の生地と遜色なくなりました。生地が良くなれば、ストレッチ性や吸汗速乾性もよくなります。機能面からストライプ・ユニフォームを敬遠してきたチームにも一考の価値ありです。
また、縞模様をプリントで表現するというストライプ生地も登場しています。生地同士の織りがなく、無地の生地と同様に1枚生地となります。
 
 

2010年3月10日(水曜日)
「半袖ハイネックの価値」

 
半袖アンダーシャツなのにハイネック。価値があるのでしょうか?冬ならば首まで覆って温かいハイネックにも納得ですが、半袖になるほどなのにハイネックでは暑苦しいそうです。
半袖ハイネックの価値は、後ろ首を直射日光から守ることです。野球・ソフトボールは日中・野外で行うことが多いので、日焼けや熱中症に注意しなければなりません。後ろ首というのは意外と盲点・弱点で、ここが直射日光にさらされると頭がぼおうっとしてきます。
 
 

2009年7月27日(月曜日)
「機能を求めると耐久性が落ちる」

 
世の中の製品の多く(?)は、機能を求めると耐久性が落ちる傾向にあるようです。最たる例のひとつは、F1カー。ものすごく高性能な車ですが、チューンナップを怠れば、すぐに走れなくなってしまうほどある種弱いです。
この傾向は、野球ウェアも同様です。基本的に軽さと薄さ、伸びの3要素が機能性を高めるポイントですが、この3つを高めると耐久性が落ちる傾向にあります(繊維構造によって補うことも可能ですが、やはり限界があります)。プロ球団のウェアは高機能ですが、一般の草野球ウェアと比べて耐久性の点では落ちるといったことは決して珍しくありません(プロ球団は財政的なバッグがあるので耐久性が多少劣っても大丈夫、むしろ機能が最優先)。
 
 

2009年6月23日(火曜日)
「高くない特注品もある」

 
特注ウェアというと高いというイメージがありますが、メーカによってはそうではない場合もあります。定番品との金額差がわずか500円程度であったり、定番品の上級クラス・プロモデル等と比べるとかえって安いという場合も出てきます。特注は高いというイメージであきらめてしまわずに、まずはじっくりと検討してみるのが良いと言えます。
ただし特注品が絶対に定番品にかなわないのは、納期です。定番品はメーカの定量在庫がありますから、早ければ数日で納品できます。しかし特注品は最低でも2週間、一般的には4週間ほどは必要となっています。
 
 

2009年6月16日(火曜日)
「学生野球向けの微妙なカラー」

 
学生野球では、大会等のルール上、ユニフォームのシャツ・パンツに採用できる色が固定されていることがほとんどです。ホワイト、グレー、アイボリィ、および一部のストライプ(白*黒縞、白*紺縞)です。草野球で一般的な黒色シャツや紺色シャツ、あるいはコンビネーションモデルは、学生野球では採用されていないのです。
しかし、おもしろいことに、このホワイト、グレー、アイボリィにはいくつか色合いの種類があります。たとえば、とても濃いグレーがあったり、薄茶色に近いほどのアイボリィもあるほどです。たしかに色が選べないのですが、ルールからはみ出さない限りで、その学校独自の色合い=カラーを採用しようという、見えないような見えるような努力が存在します。
草野球でも、学生向けのユニフォームを採用することができますが、草野球向けのモデルと比べると多少価格が高めであったり、あるいはスタイル・シルエットが学生向け=草野球らしくなかったりはします。
 
 

2009年6月12日(金曜日)
「厚みは意外と重要だ」

 
ウェア生地の機能性を評価するためには、いくつかの軸がありますが、厚みがあるほど嫌われる・評価されない傾向があります。とくにシャツの場合がそうです。やはり厚みが増せば、重くなる・伸びなくなる・通気性が悪くなるといったデメリットが目立ってくるからです。しかし薄すぎると、暑い夏はよくても、寒い日や風の強い日では防寒機能が期待できませんし、それだけ耐久性が落ちて破れやすくなります。アンダーシャツが透けて見えてしまいます。必要とさせる厚みもあるわけで、そこは生地繊維の構造等ともかかわるバランスです。
 
 

2009年5月12日(火曜日)
「ウェアのゆとり度」

 
シャツの出来上がり寸法は、人の身体より大きめになります。胸囲やウエストではおおむね20cmプラス。つまり胸囲80cmの人がいるとすると、シャツの出来上がり胸囲は100cmがよいとなります。アンダーシャツのように中に着るものになると、もう少しタイトになって、一般的には胸囲で約10cmプラスでちょうどよくなります。
帽子やパンツ(のウエスト)は、反対に身体にぴったりする必要があります。帽子がぶかぶかでは使えませんし、パンツのウエストがゆるければずり落ちてきてしまいます。
ウェアのゆとり度というのは、シルエットの美しさと運動機能性の両方にかかわってきます。こう見せたいというシルエットのためには必要なウェア・カッティングがありますが、それを優先させすぎると動きのひっかかりや制限になってきてしまいます。この微妙な加減は日々メーカが研究しているところです。
 
 

2009年4月2日(木曜日)
「ストッキング編み方」

 
ストッキングの編み方には主に2つあります。ひとつは天竺編みで、編み目が細かく、耐久性に優れたものです。もうひとつはリブ編み。縦に線が走ったような編み方で凹凸があり、ストレッチ性・フィット感に優れていると言われています。
他に丸編み、横編みといったものもありますが、これらはほとんど、特注・別注ストッキングでのみ選択できます。
ストッキングの編み方は、シャツや帽子の素材・構造のちがいほど大きくちがうものではないので、それほど気にする必要がないと思います。ただ、ストッキングにこだわる学生野球では、その編み方ひとつとっても好みがはっきり分かれてくるかもしれません。
 
 

2009年3月2日(月曜日)
「カラーソックスの対応カラー増」

 
ストレートパンツ等の人気上昇にともなって、カラーソックスの需要も増えました。最近では、従来のストッキングよりも多いのではと思います。カラーソックスの対応カラーも増えていて、定番の黒・紺・赤・青・白以外にも、エンジ、グリーンに対応しているメーカも多いです。今後はさらにパープルやオレンジ、イエロー等にも増えてゆくかもしれません。従来のストッキングでは多くのカラーに対応てきたのですから、あながちカラーソックスでも無理ではないように思えます。(逆にストッキングの定番対応カラーはどんどん減ってゆき、多くのカラーが特注・別注になるかもしれません)
 
 

2009年2月16日(月曜日)
「素材による色のちがい」

 
同じメーカ内であっても、素材によって色合いというのは若干変わってきます。もちろんメーカとしては色を統一させるようにしていますが、素材がちがうと発色・光沢等がちがってきてしまうため、どうしてもまったく同じ色にはならないことがほとんどです。とくに違いが大きいのは、帽子素材のナイロンメッシュです。野球ユニフォームの素材のほとんどは現在ポリエステルを主体としていますが、ナイロンメッシュだけは名前のとおりナイロンとなっているからです。
 
 

2008年10月27日(月曜日)
「素材表面の変化」

 
ウェア素材の耐久性は、その表面にあらわれます。使っているうちに表面の材質・質感が変わってくる(たとえば毛玉ができる)のが早いものは耐久性が低いと言えます。まだまだ着られるのだから十分な耐久性があるとも言えますが、やはり見た目の良さを維持できるかどうかも耐久性の良し悪しと言えます。一般に、素材が厚手であるほど耐久性は高いものですが、必ずしも順比例するものではありません。とある薄手素材の方が、とある厚手素材よりも、耐久性が良いということがあります。
 
 

2008年10月7日(火曜日)
「ベルトのエナメル調」

 
ベルトにはエナメル調のものがあり、非エナメル調・つや消し素材のものと比べると、数百円高いことが多いです。需要はエナメル調を10とすると、非エナメル調が90と、圧倒的に少ないです。みなさんそれほどベルト素材にまではこだわりがないので、メーカのもっともベーシックなベルト品番が選ばれ、それはたいてい非エナメル調です。
 
 

2008年8月19日(火曜日)
「アンダーシャツで長袖か半袖か」

 
春や秋にアンダーシャツを買うとき、次の季節のことも考えると、長袖にしようか半袖にしようか迷う場合があります。とくに、アンダーシャツも含まれるユニフォーム・セットの時があてはまります。長袖・半袖両方そろえれば一番よいのですが、とりあえずどちらかを選ぶ必要がある場合を考えてみます。
さしあたってのおすすめは半袖です。体を動かせばあたたかく・あつくなりますし、9月いっぱいは暑い日がつづくことが多いです。半袖ならば、開幕期から秋口まで使用できるからです。
また長袖アンダーシャツの中には、とても保温・防風に優れたものがあります。着てみてすぐに分かるほどです。これらはユニフォーム・セットの中では選べないことが多く、個別でじっくり選んで購入する必要があります。
 
 

2008年6月16日(月曜日)
「生地は伸びればいいのか」

 
野球のシャツでもパンツでも、あるいはアンダーシャツでも、伸縮性の良し悪しが問われます。伸縮性が良くないと動きを制限してしまうからです。理想の伸縮性は人体の皮膚と同等以上であることです。とくに関節周辺では、動きの範囲も大きいので、いっそうの伸縮性が求められます。
しかし生地は伸びれば伸びるほど良いかと言うと、そういうわけでもありません。一般に生地を伸ばすためにはある程度の力を必要とします。生地が伸びるということは、同時に動作にとってはある意味マイナス、パワーロスの現象も生まれているのです。たとえるなら、良く伸びてしっかり元に戻るようなゴムを伸ばすためには結構な力を必要とするということです。
むしろ人体を生地に触れさせない、という選択肢もでてきます。これはシルエット、構造の問題になります。
 
 

2008年6月10日(火曜日)
「プロ球団以上の機能性」

 
プロ球団に提供している素材や縫製等とまったく同じユニフォームを、一部のメーカでは一般向けにも販売しています。価格は一般モデルの倍以上になりますが、それでも求める人がいるのでしょう。
中には、プロ仕様とうたっていても、一般向けのモデルより良い素材や構造を使っているだけで、実際にプロ球団が使っているわけではないものもあります。むしろこちらの方が多いと言えます。カタログ等の表記で「プロ仕様」とは、「プロと同等かやや劣るぐらい機能だ」という目でみておいた方がよいです。逆に、特にプロ仕様とうたっていなくても、プロ球団と同じ素材を使っていたり、高度な縫製技術が採用されているお得なモデルもあったりします。
プロモデルと一般モデルの機能の差はどれくらいか。もちろん差があるにはあるのですが、プレイのパフォーマンスに影響するほど明確で大きな差があるとは言えないような気もします。もともと野球ユニフォームというのは、他のスポーツとはちがって、装飾的な面が多く、運動性を最優先にはしていないのです。
つきつめるとプロモデルやプロ仕様というのは、プロ球団が採用しているかどうかではなくて、パフォーマンスの向上を優先しているかどうか、と言えそうです。そして、パフォーマンスというのは、製品それ自体の機能だけではなくて、着る人との相性にもよります。だから、たとえば暑がりの人にとっては、白くて通気性のよいメッシュシャツがいいでしょう。スライディングを多用する人にはパッド加工。ピッチャーにとっては換えのアンダーシャツがたくさんあること。自分に合ったアイテムをきちんと選べば、プロ仕様以上の機能を発揮してくれそうです。
 
 

2008年6月6日(金曜日)
「通気性と透湿性」

 
通気性の良し悪しで、体感温度は1〜3度ちがうと言います。通気性とは空気の流れ、いわば風通りのこと。通気性をコントロールすることで、春夏は涼しく、秋冬は暖かくすごせます。
人の肌からは黙っていても湿気が出ています。汗のように水滴状ではありませんが、体温調節のために湿気は必要不可欠のものです。湿気はウェア内にこもると不快感を増すので、たとえ秋冬においても湿気だけはウェアの外に放出したいものです。これは透湿性の問題です。(なお透湿性と防水性は別物です。気体の水蒸気なのか、液体の水なのかのちがいです。湿気は逃がすが水や雨ははじく素材は存在します。)
おおむね、通気性と透湿性共に優れているのがメッシュ素材、両方とも良くないのがアップ用ウェアやサウナスーツで使われるような素材、通気性は悪く(=防風性に優れ)透湿性を求められるのはコート素材と言えます。
通気性と透湿性に優れるためには、薄さが求められます。素材・生地の厚みがあるのに通気性と透湿性に優れるというのはまず考えられません。逆に、薄いが通気性や透湿性は悪い、つまり意図的に防風性やサウナ機能を持たせることはできます。
季節やその時の気候、体温状況などに応じて、通気性や透湿性を変えてくれるハイテク素材があると文句無しですが、さすがに野球ユニフォーム以外でもそういう素材はほとんど無いようです。
 
 

2008年6月2日(月曜日)
「吸って乾く」

 
野球ユニフォームにかぎらず、スポーツウェアすべてに言えることですが、汗の処理が機能面でたいせつです。
よく言われる「吸汗・速乾」の機能ですが、これは必ず「吸汗」と「速乾」のセットである必要があります。吸汗機能だけですと汗を吸ってそれでおしまい。タオルと同じです。汗を吸った分だけ重くなりますので、機能面でマイナスも生まれてしまいます。吸った汗を効率よく発散させる(できれば人体以上に)、それではじめて優れた汗処理を発揮したと言えます。
 
 

2008年3月17日(月曜日)
「ウェアカラーと陽の光」

 
最近のウェア素材は、以前と比べて光沢感があるのがひとつの特徴と言えます。ですので陽の光のもとでは、カタログ等の写真と比べて、ウェア色がとても明るく見えることがあります。
ブラックやホワイト、グレーはそれほど変わらないいのですが、その他のカラーはおおむね影響を受けます。メーカはこれをふまえて色設定を若干濃い目にする傾向があるようですが、とにかく室内よりは明るめに見えます。
困ったのは、テレビのプロ野球中継やスポーツ新聞の写真です。これらは照明等の影響もあって、カラーがだいぶ変わっている場合が少なくありません。皆さんプロ球団のユニフォームをよくご覧になりご参考にしているのですが、そのカラーの変化を説明する必要も出てくるほどです。
 
 

2008年2月18日(月曜日)
「ニット生地は別々です」

 
シャツとキャップに使われているニット生地はそれぞれ別物です。シャツとパンツのニット生地は同じ物であることがほとんどです。シャツ・パンツとキャップでは、求められる伸縮性・耐久性・肌触りなどが異なるためです。
別物であることで問題になるのは、(1)シャツとキャップとで色合いが微妙にちがう、(2)片方にはニット生地があるのに他方には無い、という2つぐらいです。
 
 

2008年1月8日(火曜日)
「パンツとアンダーシャツ」

 
機能の面から野球ユニフォームを考えると、もっとも重要なアイテムは、パンツとアンダーシャツだと思います。
どちらも肌に密着するアイテムで、とりわけ伸縮性や吸汗速乾性が重要です。
パンツは2〜5年で素材が改良向上される傾向があります。アンダーシャツは、近年とくにメーカ間での競争が激しく、1年毎に新商品が登場するほどです。
 
 

2007年12月18日(火曜日)
「なぜウェア色に限りがあるのか?」

 
ウェアの生地色には限りがあり、細かい色合いまではご指定できません。メーカや生地種類ごとに多少のちがいはありますが、それぞれ1色しかありません。たとえばレッド色で、「濃いレッドがいい」とか「明るいレッドに変えてほしい」というご要望には、基本的にお応えできません。ウェア生地は通常、何百着・何千着を前提として製造されます。そのため生地色をひとつ増やすと、相当なコストが発生してしまいます。
プロ球団や社会人、有名高校ではそのチーム専用の生地色を製造することがありますが、それは彼らがきちんと対価を支払っているから、毎年一定量以上の追加ご注文が見込めるからです。一般の草野球チーム様には、メーカもそこまでのサービスをなかなかしてくれません。
しかし逆に言えば、さまざまな生地色を製造する技術はあるのです。微妙なカラーへのご要望も少なくありません。問題はコストだけ。それを克服できれば、野球ユニフォームはもっと色とりどりの世界になるはずです。そうした夢を、もう何年も前からメーカさんには伝えてありますが、もしかすると数年以内に実現するかもしれません。

 
 
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