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はじめての野球ユニフォーム作り
〜スピリットをかたちにする〜

2009年7月



2009年7月31日(金曜日)
「足下は手元にある」

 
次にどんなデザインのユニフォームを作りたいかばかりを考えがちですが、いま現に持っているユニフォームを見直してみるのも出発点となります。メンバーのみんなに、今のユニフォームのどこが気に入っているか、あるいはどこを変えたいかを聞いてみるとよいでしょう。気に入ったデザイン・ポイントがあれば、それを新しいユニフォームに引き継ぐのもよいですし、機能面での課題があればぜひ改善すべきです。
自分たちのチームカラーだと思っていたものが実はみんな意外と愛着がなかったり、どうでもよさそうなライン加工をけっこう気に入っている人が多かったり、メジャーを見習ってニットシャツにしたけれど暑くて着ていられないとみんな思っていたり等々、驚くような感想が出てくるかもしれません。
 
 

2009年7月30日(木曜日)
「予算はたったひとつ!?」

 
野球ユニフォーム作りではしばしばデザインの候補は複数ありますが、予算というのはなぜかたったひとつであることが多いです。予算は満たすべき厳しい条件ではありますが、それを含めてどう考えるかの自由があってもよいと思います。10,000円のプラン、15,000円のプラン、20,000円のプランといった話し合いも実りあるものかもしれません。
 
 

2009年7月29日(水曜日)
「やや青寄りでシャープ感が増す」

 
ウェアやマークのホワイト色やグレー色は、実は、やや青寄りになっていることが多いです。グリーンも意外と青寄りになっています。青寄りといってもほんの数%だけですので、気付かない人も多いと思います。本当に純白だったり、くせのないグレー、真緑ですと、色合いにすこし温かみがあるように感じられるものです。これは良い意味でやさしさ・あかるさ等につながりますが、反面シャープさに欠けるのです。野球ユニフォームとしてはやや青寄りの方が似合うことが多いようです。
 
 

2009年7月28日(火曜日)
「セカンダリィシャツのラインナップは増えたが」

 
低価格という人気ポイントもあって、セカンダリィシャツのラインナップが各社増えました。数年前までは単色モデルだけだったのが、今ではコンビネーションモデルでも各社数種類あります。しかし、やはり大きな難点がひとつ。セカンダリィシャツは商品入替が、普通の試合用シャツよりも早いです。さらに、ラインナップが増えた分、その入替え時期も早くなってきています。人気がなければ最短2年で廃番、あっという間です。チームのメインシャツとして長く採用するのは少々難しくなってきています。
 
 

2009年7月27日(月曜日)
「機能を求めると耐久性が落ちる」

 
世の中の製品の多く(?)は、機能を求めると耐久性が落ちる傾向にあるようです。最たる例のひとつは、F1カー。ものすごく高性能な車ですが、チューンナップを怠れば、すぐに走れなくなってしまうほどある種弱いです。
この傾向は、野球ウェアも同様です。基本的に軽さと薄さ、伸びの3要素が機能性を高めるポイントですが、この3つを高めると耐久性が落ちる傾向にあります(繊維構造によって補うことも可能ですが、やはり限界があります)。プロ球団のウェアは高機能ですが、一般の草野球ウェアと比べて耐久性の点では落ちるといったことは決して珍しくありません(プロ球団は財政的なバッグがあるので耐久性が多少劣っても大丈夫、むしろ機能が最優先)。
 
 

2009年7月24日(金曜日)
「軸はあるが、こだわらない」

 
野球ユニフォーム作りには、いろいろな選択肢があります。あまりにも選択肢が多すぎて迷ってしまうほどなので、各チーム毎に金額やデザイン等々に方針が必要です。軸となるものがないと、まとまるものもまとまってきません。しかし、その軸が細かすぎる・硬すぎてもいけません。軸はあくまでも軸なので、ハンドルの遊びに相当するものがまた別に必要なのです。こだわらない部分、あるいは柔軟に変更できる部分も大切なのです。
たとえば、あまりにも低い予算で、それを絶対条件としてしまうと、そもそも視野に入ってこないデザインが多くなってきてしまいます。予算より多少高くても、メンバーのみんなに見せたら、気にいってもらえて案外すんなりとまとまったというチャンスを塞いでしまいます。
たとえば、シャツやキャップで、色・素材・シルエット・サイズ形態・納期・金額というほぼすべての要素にこだわるあまり、そういうアイテムは存在せずプランの立てようがないという事態に陥ることもあります。世の中に自分たちの要望にぴったりのアイテムというのはなかなか無いものですから、いくつかの要素・条件ははじめからゆるめておくのが有効です。
 
 

2009年7月23日(木曜日)
「自分だけ背ネーム付けると肩身が狭い」

 
ルールが厳しくない大会・リーグであれば、背ネームの有無がチーム内でばらばらであっても問題ありません。背ネームを付けると数千円高くなりますから、個人の好み・予算によって判断するのもよいでしょう。
ただ実際の傾向をみると、チーム内で数人だけあるいは一人だけ背ネームを付けると、すこし浮いてしまうようです。それに影響されて、後から入る追加メンバーは、背ネームを付けなくなる傾向があります。「背ネームを付けなくてもいいなら、要らないかな」といったところでしょうか。
背ネームを付けるなら付ける、あるいは付けないなら付けないで、チーム内で統一の規則を作ってしまった方がよいようです。
 
 

2009年7月22日(水曜日)
「足元はスリムに」

 
最近、野球パンツでは、丈の短いハイカットの人気が高くなってきています。機能的な理由よりも、このスタイルがカッコイイという一種の流行である面が大きいようです。しかしやはり、ハイカットタイプは走ることに関しては機能的に有利です。丈が短い分だけ軽量になり、裾がひらひらしておらず、走りやすさアップにつながります(陸上の短距離走選手が、短パンを履くのが当たり前であることにも通じる原理です)。
ストレートパンツやルーズパンツは裾が長くだぶついている分、若干とはいえ重さが増しますし、裾の生地が引っかかり合う可能性が高くなります。一部の大会・リーグで、ストレートパンツ等が禁止されている理由がここにあります。
 
 

2009年7月21日(火曜日)
「番号書体は限定されている」

 
番号書体は、決められた書体の中から選ぶ必要があります。1チーム毎に新しい番号書体を設けるわけにはゆきません。
対して胸マークや帽子マークは、各チーム毎の書体・デザインにすることもできます。なぜかと言うと、チーム全員が同じロゴを使うので、効率性・大量生産の原理が働き、費用・価格が見合ってくるからです。
しかし番号書体は、最低でも「0」〜「9」までの10種類のデータを作成する必要があります。さらに1桁と2桁の区別、背中用と前番用も設けると、最大で40種類のデータを作成する必要が出てきます。1チーム毎に新しい番号書体に対応すると、胸マーク等のロゴと比べて最低でも10倍以上の価格をつけなければ見合ってきません。そうなると番号を付けるだけで万単位の請求・費用が発生してきてしまいます。
 
 

2009年7月17日(金曜日)
「無駄な空間がある」

 
デザインにおいて空間をうまく使うことは大切です。空間は無駄と捉えられがちですが、空間というなにかがそこにはあるのです。反対に言えば、詰め込み過ぎると、ぐちゃっとしてしまい分かりづらくなったり、余裕がなくつまった感じになったりしてしまうということがあるのです。野球ユニフォームのデザインにおいても、とりわけロゴマークやワッペンにおいては、空間が大切です。
 
 

2009年7月16日(木曜日)
「必ずしも広い面積を必要としない」

 
あるものを目立たせたい時に、あるいはアクセントとしたい時に、ある程度の面積があった方が有効ではあります。とくに遠くから見た場合に有効です。
しかし、面積が広くなるということは、同時に鈍さともつながります。逆に、ほんの少しの面積だけの方がはるかにインパクトがあるということもあります。たとえば、ライン加工。太ければ太いほど目立ちはしますが、細い幅の時にしか表現できないものを失ってしまいます。たとえば、帽子の天ボタンやツバ先の別色。ツバ全体に色を付けるよりも目立ちにくくはなりますが、これはこれで人目を引きつけるものがあります。たとえば、胸マークで「i」の上部にある丸・点部分だけを別色にすること。全体に色を付けるよりも、なにか意味があるのだなと感じさせてくれます。
 
 

2009年7月15日(水曜日)
「マーク色数の価値」

 
マークの配色は、たしかに色数(色層)が増えるほど高くなります。1色マークよりも2色マークの方が、2色マークよりも3色マークの方が、加工単価は高いです。しかし、単価が高い=価値があるとはちがいます。1色マークには1色マークの良さ、それ以外の配色にもそれぞれの良さがあるのです。1色マークの良さを、2色マークや3色マークではあらわすことができないのです。たまたま、使う色数が増えるほど材料や手間がかかるので、単価が高くなるというだけです。
 
 

2009年7月14日(火曜日)
「角度を変えて輝くかどうか」

 
光沢感というのは、光のあたる角度を変えて輝くかどうかだと言えます。たとえば、ホワイトやイエローは、色の性質として光を反射している方ですが、それでも素材によっては光沢感がないものもあります。たとえばニット地であると、いくらホワイトであっても光沢感がおさえられます。ブラックやレッドであっても、たとえばサテン生地やエナメル素材のようなものになれば、光沢感が出てきます。
 
 

2009年7月13日(月曜日)
「カスタマイズの意味」

 
世の中の製品には、カスタマイズできる物が少なからずあります。たとえば自動車やパソコンでは、いくつかの部品・性能を選べ、自分なりの製品に仕上げることができます。しかし、大筋その型番から外れるわけにはゆきません。そういう観点と比べると、野球ユニフォームのオリジナル・オーダというのはちがった面が多いです。たしかに野球ユニフォームでも、シャツ型番やマーク書体を選んだりはしますが、その組み合わせによってできあがるものは本当に多種多様です。チューンナップではなくクッキングの方が近いかもしれません。料理の素材はたしかに現実に存在するものの中から選びますが、その組み合わせや調理法によってはまったく違う料理ができあがります。
 
 

2009年7月10日(金曜日)
「強烈さをくわえる色」

 
ウェアやマークに、ほんのわずかに入っているだけでも強烈さを付け加えられるのは、黄色・黄緑色・水色・桃色の4色が代表的です。いわゆる蛍光色になれるカラーというのが強烈さの方向性をもっています。レッドはたしかに力強いカラーですが、蛍光色にはなりにくく、ある種の鋭さには欠けています。
 
 

2009年7月9日(木曜日)
「やっぱり出ない色」

 
近年、たとえば、グリーンやエンジをチームカラーとするチームが増えたとは言っても、全体の数からすれば極わずかです。また今後、それらをチームカラーとするチームの割合が数十%になるということもないでしょう。比較的多いと言われるレッドやブルーでさえ、過半数近くを占めることもないでしょう。野球にかぎらずどんなスポーツでも言えることですが、やはり体勢を占めるのはブラック、ネイビー、ホワイトです。この3色以外はなかなかチームカラーとしては採用されにくいです。
 
 

2009年7月8日(水曜日)
「上に向くと攻撃的」

 
形・線が上を向いていると、攻撃的な印象を与えることができます。当然、反対に下を向いていると、弱々しい印象につながります。たとえば目。つり上がった目はどこか攻撃的で、たれ目はやさしい感じになります。こうした印象の性質は、野球ユニフォームのデザインにも当てはまってきます。とくにマーク書体やワッペン・デザインでは影響が大きいと言えます。尻上がりになっている書体や上にむかってとがっている図形の方が強そうに見えます。
 
 

2009年7月7日(火曜日)
「数年に1回」

 
野球ユニフォームを作り替えるのは数年に1回。毎日の買い物とはちがいます。数年経つと忘れてしまうこと、変わってしまっていること、驚くことが、多々あるはずです。同じように、たまに買い換える家電製品や自動車などでもきっと同じことでしょう。そういった時の買い物方法、検討方法を思い出してみると、野球ユニフォーム作りでも役立つかもしれません。
 
 

2009年7月6日(月曜日)
「シンプルな練習用シャツに学ぶ」

 
プロ野球でも草野球でも、あるいは学生野球でも、練習用シャツはとてもシンプルです。たいてい片胸マークとなっており、カラーも1色であることが少なくありません。シャツ本体も柄も単色であることも多いです。練習用シャツだからあまり予算をかけても仕方がないという動機がはたらいていますが、この良い意味での脱力感が、「おっ」と思わせるデザインを生み出すことがあります。ある種のシャープ感が際だってくると言えます。メインのユニフォームでは「強く見えるようにしよう」とか「他チームにないかっこよさを」といった動機がはたらいて、わりとコテコテにデザインしてしまうことがあります。これはこれで強そうだったり、カッコイイわけですが、その方向とはちがう発想が出にくいとも言えます。
 
 

2009年7月3日(金曜日)
「暗く、鮮やかでない」

 
野球ユニフォームに使われるカラーは、明るく鮮やかな色合いがほとんどです。いわゆる原色が主役です。その方が、ある種の強さを求めるスポーツには似合うのかもしれません。しかし、原色とはちがった色合いでしか表現できないものもあり、とりわけ暗い色合いや鮮やかでない色合いというのは、力強さや渋みともつながって、需要があるように思えます。明るいパステルカラーですと、色としての華やかさはありますが、なかなか野球ユニフォームには難しいかもしれません。たとえば、赤色というのは、激しさがありますが、それが明るすぎると好まれない場合があります。けれど、ほんの少し色合いを落としてもらえれば、チーム・コンセプトにぴったりくるという場合があります。
 
 

2009年7月2日(木曜日)
「流行の反動」

 
野球ユニフォームにも流行があり、また、その反動もあります。たとえば、レッドが流行った年があれば、翌年以降レッドはいくらか落ち着きを見せます。あるプロ球団のデザインが流行れば、数年経つとぱったりと出なくなります。
流行っているデザインというのは、工場・生産状況をのぞいてみると、本当にこれでもかこれでもかというくらい注文・需要が入っていて、一面同じデザインだらけということもあるほどです。ある種異様な光景ですが、工場から出荷されて日本中に散らばってゆけば、相当希薄化してゆきます。しかし、それでも一定のレベルを超えて流行り出すと「なんか最近、このデザイン多くない!?」となって、そのデザインへの反動・拒否反応(良い意味でのオリジナリティを求める動き)が出てくるのかもしれません。
 
 

2009年7月1日(水曜日)
「できあがるのに2ヶ月」

 
野球ユニフォーム作りは、チーム内で本格的に話が始まってから、実際にできあがって納品されるまでに、約2ヶ月ぐらいかかると思ってください。話し合いに1ヶ月、実際の制作に1ヶ月という内訳です(それぞれ長めに見込んでおいて)。
そんなにかかるものかという感想をいだく人も少なくないと思います。たしかに、最先端のパソコンだって2週間もあればできあがってきます。しかし、どんなに成熟した産業・製品でも、時間がかかるものはかかるのです(たとえば自動車)。とくに野球ユニフォームは、衣類・アパレルなので人の手がはいる作業が少なくありませんし、チーム毎の受注生産品という性格から大量生産の既製品のようにもゆかない面が多々あります。
つねに2ヶ月先を見込んでおけば、野球ユニフォーム作りの納期面で大きな失敗はしません。

 
 
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