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はじめての野球ユニフォーム作り
〜スピリットをかたちにする〜

2008年1月



2008年1月31日(木曜日)
「飾りつけるのではなく、引いてゆく」

 
真っ白な野球ユニフォームがあると想像します。そこにライン加工を付けたり、マークを付けたりすると、各チームのユニフォームになる。形の流れから見ると確かにそうですが、本当のユニフォーム作りは逆じゃないかと思うことも少なくありません。
チームへの思いや新しいユニフォームに対する期待。それらはモアモアとしたもので、ユニフォームのデザインに盛り込みたいことはたくさんあるけれど、ひとつひとつをシャープにして、色にして形にしてゆく。最終的に豪華なデザインになっても、どこか軸のしっかりしたシンプルさも感じる。そういう時に、しっくり満足できるユニフォームが出来上がるように思います。
 
 

2008年1月30日(水曜日)
「これほど手間のかかるものも少ない」

 
野球ユニフォーム作りは、本当に手間がかかります。それを楽しいと思うか、苦と思うかは別としてです。特注・別注品だけでなく、既製品をベースにしても決める項目は多いです。
どんな商品についてもきっと当てはまると思いますが、細かく色々な点を自由に決められることがベストだとは限りません。製品として無限の組み合わせ方が可能だとしても、それではユーザにとっては判断の迷いにつながり、販売店やメーカにとっては説明の煩雑さにつながります。ある程度パッケージ化、システム化することが、逆に製品の魅力を引き出すことも多々あります。
近年、スペシャルセット(レワード『バリューセット』やデサント『Quick100』等)が大いに伸びました。これらは選択できる項目がとても限られていますが、反対から見れば、検討・発注する際に手間がかからないという魅力があります。
オリジナル野球ユニフォーム作りというのは、自由に組み合わせられるということだけではなく、スムーズに(しかもレベルを落とさずに)制作に臨めることも目指す必要があると思います。
 
 

2008年1月29日(火曜日)
「ライン加工の別注カラー」

 
数年前と比べると、ライン加工の別注カラーも気軽に採用できるようになりました。
以前は、ライン別注は30着以上じゃないとダメ、みたいなところがありました。今は、価格+\500程度、納期+2週間程度で対応可能です。
背景としては、特注・別注シャツの需要が増えたことがあります。シャツを別注カラーにする際に、ライン加工も別注になることが多く、その面から設備やシステムが整えられてゆきました。
 
 

2008年1月28日(月曜日)
「時間をおいて冷静に」

 
野球ユニフォーム作りでは、いくつかのデザイン案、見積もり案が出てきます。即断即決で決めてしまうこともできますが、時間をおくことも大切です。
新しいユニフォームは、ある種の興奮をもってむかえられます。うかれた状態での判断。明るい希望に満ちた精神状態。そんな時に安定して立派な判断ができるでしょうか。
時間をおいて冷静に。たとえば、自分がプロ球団のゼネラル・マネージャだったら。財務担当だったら。ブランド・マネージャだったら。
 
 

2008年1月25日(金曜日)
「胸マーク書体にはふさわしい頭文字がある」

 
野球ユニフォームの胸マーク書体のほとんどは、プロ野球団(日本プロだけでなくメジャーリーグを含む)をもとにしています。
各球団が採用する胸マーク書体は、それぞれのチームコンセプトやチームカラーとともに、そのチーム名のつづり、とりわけ頭文字に似合っているかどうかも考慮されています。つまり胸マーク書体によって、ばっちり決まる頭文字もあれば、そうでもない頭文字もあるわけです。
ですから、カタログ等に載っている書体リストでカッコイイなと思っても、自分たちのチーム名に当てはめてみるとそうでもないなという時があります。逆に、本家のプロ野球団よりも、自分たちのチーム名の方が似合う場合もあります。
一概には言えないのですが、スタッフを悩ませる頭文字は「C」「I」「O」です。文字としての飾り気が少なく、どのマーク書体でも作成にいっそうの気づかいが必要です。
 
 

2008年1月24日(木曜日)
「誰のユニフォームなのか、禅問答」

 
野球ユニフォーム作りでは、実際の制作を始める前に、事前にイメージ画像を作ります。胸マークにはもちろん各チーム様の文字が入ります。
慣れている販売店スタッフならば、イメージ画像を作らなくても頭のなかでくっきり想像することができます。
イメージ画像を実際に作ってみて、それを各チーム様にご覧いただきますが、たぶん、それは販売店スタッフが感じるものと違うのだなと思います。「そのチームのデザイン」と「自分たちのチームのデザイン」との差。
もちろん販売店スタッフも、各チーム様の立場にたってデザインを考えます。ですが決して「自分たちのチームのデザイン」にはなりません。もし本当に、販売店スタッフが自分たちのチームのデザインだと感じたならば、それはその瞬間に、そのチーム様のデザインではなくなってしまうわけです。
 
 

2008年1月23日(水曜日)
「5,000円以内で買える物」

 
野球ユニフォームの中で5,000円以内で買える物は何があるでしょうか?
キャップ:マーク付きで約2,300円より
シャツ:セカンダリィシャツ+片胸マークで約3,500円より
アンダーシャツ:半袖タイプで約1,700円より
ベルト:約1,100円より
パンツ:約3,600円より
ストッキング:約800円より
ソックス:約500円より
個別アイテムでみると5,000円あれば、何でも買えますね。
 
 

2008年1月22日(火曜日)
「素材感の軸」

 
ウェアやマークの素材感にはおもに4つあると思います。
(1)光沢感:光をどれだけ、どんなふうに反射するかどうか。たとえば、キラキラ輝いているか、つやがあるかどうか、光を吸収するかどうか。
(2)生地目:表面に飾り目や機能的な穴があるかどうか。たとえば、生地目のあるものとしてはメッシュ地やクロス地、リブ編。反対に、生地目が無いもの、目立たないものとしてニット地や天竺編。
(3)厚み:物の厚みは、手に取らないと分からないようで、案外と、離れていても小さな凹凸感さえも伝わってきます。
(4)透け:厚みや色とも関わりますが別物。黒は透けませんが厚い時も薄い時もあります。下の色を通さない白色もあります。
 
 

2008年1月21日(月曜日)
「作った後のイメージ」

 
野球ユニフォーム作りは、程度の差こそあれ、チームにとって一大イベントだと思います。完成するまでに、なんだかんだ1ヶ月ぐらいはかかりますし、デザインで熱くなれば(もめれば?)思い出深いものになります。新規に立ち上げたチーム様にとっては、それこそ我が子誕生に近いものがあるかもしれません。
ただ、作っておわり、じゃないわけです。むしろ、そこから新しいチームとしての活動が始まるわけです。それは販売店ではなかなかイメージできません。
野球ユニフォーム作りはともすると、安いかどうか、かっこいいかどうか、早く納品できるかどうか等が話題になりがちです。でもそれは作る過程の問題であって、作った後のチーム活動には直接的には関係ないわけです。
上手くまとまりませんが、チームの中におけるユニフォームの位置。それは根源的には、各チームの皆さん自身でしか考えられないように思います。
 
 

2008年1月18日(金曜日)
「切替パンツの登場」

 
ここ2〜3年で、切替パーツを取り入れたパンツが登場しました。通常のライン加工とはちがって、脇の部分にアクセントのパーツが入ったデザインです。現時点でプロ野球4チームが採用していてることもあり、人気が高まっています。
パンツ本体のカラーを変えることは、特注・別注であれば昔からできました。けれど、レディス用ユニフォームをのぞけげば、これが流行ったことはありません。
パンツのベース色はホワイトまたはグレー。これは変わらない傾向なのかもしれません。でも何か変えたい、独自のデザインできめたい。そんな要望が潜在的にあり、それに切替パンツは応えているのかもしれません。
 
 

2008年1月17日(木曜日)
「シャツ色と胸マーク文字色はどちらが主役か?」

 
たとえば、あるチームのチームカラーがレッド色だとします。しかし多くのメンバーの意向はネイビー色をユニフォームに使いたいとします。
この場合、シャツ色にはレッドとネイビーのどちらを採用すればよいでしょうか? 胸マークの文字色はどちらがふさわしいでしょうか? チームカラーがレッド色である以上、胸マーク文字にレッドを採用するのがふさわしく、ネイビーはシャツ色にとどめるべきだと思いにます。
胸マークのロゴはチームの象徴です。そこだけ取り出しても、そのチームらしさが表れる必要があります。シャツ色は見た目の面積を多く占めますが、シンボル的には主役ではありません。できるだけ胸マーク文字色=チームカラーであるべきです(ただしシャツ色にチームカラーを採用し、胸マーク文字色にホワイトまたはシルバー系統を採用した場合をのぞく)。
 
 

2008年1月16日(水曜日)
「セカンダリィシャツはメインシャツになるか?」

 
セカンダリィシャツと呼ばれるアイテムがここ2〜3年でずいぶん伸びました。元は片胸マークだけを付けて練習やアップに使われていたものです。アンダーシャツは着ません。ですが最近では、背番号も付けてメインのユニフォーム・シャツとして採用する草野球チーム様も増えています。金額・価格面での手軽さが好評です。
さてこのセカンダリィシャツですが、機能面から考えて、メイン・シャツとなるでしょうか? 実際そうしているチーム様がいる以上「なる」が答えです。
ただ注意点が2点あります。(1)セカンダリィシャツは、丸首やV首などで構成されることが多いです。品番によっては立衿が付いています。中にアンダーシャツを着ると、衿周りを窮屈に感じられる場合もあります。通常の2ボタンシャツの感覚で着用するのは注意です。
(2)セカンダリィシャツは薄い素材で作られていることがほとんどです。一般的なユニフォーム・シャツと比べると、耐久性の面ではやはり劣ります。5年以上の着用を計画するならば、通常のシャツがおすすめです。
 
 

2008年1月15日(火曜日)
「マークの配色パターン数」

 
マーキングで使う主なカラーには以下があります。
レッド系(4色):レッド、オレンジ、エンジ、ピンク
イエロー系(2色):イエロー、カーキ
グリーン系(3色):グリーン、黄緑、エメラルドグリーン
ブルー系(4色):ブルー、水、ネイビー、パープル
モノクロその他(5色):ブラック、ホワイト、グレー、金、銀
ですから、胸マークの配色を3色とした場合、ざっと5,508通り=(4+2+3+4+5)*(4+2+3+4+5-1)*(4+2+3+4+5)の配色が考えられます。
胸マークが2色であっても306通りになります。胸マークが3色であって、そのうち1色が固定されていたとしても、残りの2色が決まっていなければ、やはり306通りのパターンがあります。
もちろん中には好ましくない配色パターンもありますが、それでも、マークの配色パターンというのは軸がないと増えてしまうものなのです。ウェアやライン加工などとの組み合わせも考えなければなりません。何が言いたいかと言うと、チームカラーを事前に定めておくことが、ユニフォーム作りにおいては効率の面からも大事だということです。
 
 

2008年1月11日(金曜日)
「ホワイト色のちから」

 
マークでもウェアでも、ホワイト色を上手く使うと、コーディネイトがまとまることがあります。白は色が無いのではなく、白という色があるからです。
その効果は一概には言えません。ユニフォームの印象をシャープにする時もあれば和らげる時もあり、力強さを生み出す時もあればスピード感を出す時もあります。
また、ホワイト色はチームカラーになりにくいのもポイント。たとえば、パンツがホワイト色だからと言って、ホワイト色はチームカラーになりません。マークをグリーン*イエローふちにした場合、グリーンもイエローもチームカラーに数えられます。ですが、グリーン*ホワイトふちにした場合、ホワイトは必ずしもチームカラーとは言えません。
 
 

2008年1月10日(木曜日)
「パンツのメーカロゴマーク」

 
草野球向けパンツの前面右腰には、小さなメーカロゴマークが付いていることが多いです。
ユーザ様からこれを外して欲しいというお願いを時々うかがいます。(メーカおよび販売店としては取外しいたしません。どうしてもの場合は、わりと簡単にかつ綺麗に取れるので、ユーザ様ご自身で行っていただいています。)
メーカとしてはどのメーカのものか主張したい。ユーザとしてはそんなものは不要だ。いやいや、ブランドにこだわりがある等々。それぞれに一理あると思います。
しかし、パンツの機能もデザインも、そんなメーカロゴマークで決まる訳ではありません。不要だというユーザ様の声が高まるようであれば、無くしてしまってもよいのでは、と思います。良いパンツを提供すること(ロゴマークが付かないのも良さのひとつ)、それが一番の宣伝であるように思います。
 
 

2008年1月9日(水曜日)
「マークをシンプルにすると、価格をおさえられる」

 
マークをシンプルにすることが、価格をおさえる最大のポイントだと思います。マーキングは各チーム毎の受注生産という性格が強く、その金額は安いものではないからです。胸マークの単価が、シャツ本体の金額より高いということも珍しくありません。
マークをシンプルにするとは、まずマーキングする箇所を少なくすることです。できるだけ、胸マーク・背番号・帽子マークだけにとどめることが理想です。胸番号や袖マーク、背ネームなどを付け加えてゆくと、すぐに1,000円〜3,000円は金額がプラスされてゆきます。
そして、マークの色数を少なくすること。3色マークや2色マークではなく、できるだけ1色マークで仕上げることです。
 
 

2008年1月8日(火曜日)
「パンツとアンダーシャツ」

 
機能の面から野球ユニフォームを考えると、もっとも重要なアイテムは、パンツとアンダーシャツだと思います。
どちらも肌に密着するアイテムで、とりわけ伸縮性や吸汗速乾性が重要です。
パンツは2〜5年で素材が改良向上される傾向があります。アンダーシャツは、近年とくにメーカ間での競争が激しく、1年毎に新商品が登場するほどです。
 
 

2008年1月7日(月曜日)
「シャツ・パンツ・キャップ」

 
野球ユニフォーム作りを考える上で、やはり基本は、シャツ・パンツ・キャップだと思います。
狭い意味でのユニフォームは、シャツとパンツだけを指すこともありますが、コーディネイトやチームカラーを考える上ではキャップは絶対に外せません。
基本がこの3点だからと言って、もちろん、作り替える時に3点全部を変える必要はありません。今回はシャツだけ買い換える、それでOKです。ですが、ユニフォーム全体(とりわけシャツ・パンツ・キャップの3点)を考えつつ、野球ユニフォーム作りを行っていただきたいです。

 
 
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