枠の5大パーツ: 野球・ソフトボールのワッペン枠の5大パーツは、「ボール」「ベース」「ダイヤモンド(内野)」「球場」「楯」です。 伝統的なヨーロッパの紋章は、中世の戦場において防具である楯に個人や部隊を識別するシンボルを描いたことに始まると言われています。野球ワッペンでもその流れを受け継ぎ、楯型の枠を取り入れたチームがあります。伝統、高貴、騎士道、戦闘、守護といった印象を生み出すことができます。 しかしこの楯型の枠だけでは野球らしさが出ません。ですから採用するチーム数は案外と少ないです。ただ大学野球だけは、ワッペンのもとになる校章がこの楯型であることが多いです。 野球に関係するアイテムのなかで、広い面積をもちワッペン土台となりうるのは、やはり「ボール」「ベース」「ダイヤモンド(内野)」「球場」ですね。グラヴ(glove、グローブ)は形がちょっと複雑なのでほとんど採用されることはありません。 なかでも「ボール」は一番採用される枠型です。この上にメインアイテム(ロゴマークやシンボル等)を配置しやすく、また配置されて半分以上隠れてしまう当のボールもしっかり認識できるからです。 ただしボールの絵柄をワッペンに採用することは、大会やリーグによっては禁止されています。本物のボールとまちがわれる恐れがある(?)からです。ですから縫い目なしの円型になることもしばしばです。 枠の容量: このページの上にある5つの枠型を、大きさ・面積に注意して見てください。ちがいが分かりますか? ボール型と楯型の2つが大きく見えて、残りの3つは小さく見えますよね。でも実は、それぞれ袖に入る最大の大きさにそろえてあります。 袖は取り付けられる箇所・面積が狭く、最大でも直径11cmの円におさまるようにしなければなりません。そうすると、形が円から離れるほど、つまり尖ったりデコボコしたりするほど、ワッペンの土台として使える面積が狭くなってしまうのです。ですから土台のなかに入れたいメインアイテムや文字が多いようでしたら、できるだけ円型や楯型を採用してください。(反対に、メインアイテムを枠から意図的にはみ出させて配置したい場合は、円型や楯型は不向きです) ただベース型とダイヤモンド型、球場型にもメリットはあります。バットとリボンの名脇役をあわせて配置しやすいのです。とくにバットは野球を象徴するアイテムのひとつ。ワッペンのパーツとしても人気があります。 |