コートは製品入替が早い! 野球コートは、製品入替のサイクルがわりと早いので、注意してください。 早いものでは3年と経たないうちに、廃番・生産終了となってしまいます。 つまり「一昨年作ったコートの追加分を、今年から作れない...」というケースもある、ということです。 「廃番になるかもしれないなあ!?」という情報・予測は、スタッフもある程度持っています。今後の追加分が心配なチーム様は、お見積もり時にお気軽におたずねください。 コートは素材が魅力。だけど、それがネック.... どうしてメーカは、コートの製品入替を頻繁に行うのでしょうか? また、後継商品といったアフタフォロウができないのでしょうか? おもな理由は3つあります。 (1)コートは、暖冬傾向や予算の都合から、需要が少ないです。多くてもユニフォーム需要の3分の1あるかどうかです。 最近ではチームでコートをそろえずに、個人個人で購入判断するケースも増えています。追加分に対応する必要性が薄れているのです。 ですから売れないコートを在庫としてかかえたくない、という経営的な判断をメーカはせざるを得ません。コートは、ユニフォーム等と比べて原価が高く、倉庫空間をたくさん使い、また秋冬にしか売れないというマイナス要素もあります。 (2)コートは、素材が命です。素材によって機能がほぼ決まり、デザインの良さ・見た目の印象が大きく左右されます。 その素材がまだまだ成長途上にあるのです。繊維や化学、縫製技術は年々進歩していて、コート向け素材も1年経つと格段に向上する場合があります。 それと同時に、これまでのコート基礎素材を、素材メーカ(東レ 、帝人など)が作らなくなる場合もあります。同じ基礎素材が入手できなくなるので、スポーツメーカとしても廃番にせざるを得ないケースがあります。 (3)コートはこれまで、定番モデルの大量生産を前提としてきました。 反対に言うと、オーダーメイド・システム(特注・別注モデル)が進んでいませんでした。少量生産を苦手としています。定番コートは一度廃番になってしまった場合(たとえ似たような素材が手に入ったとしても)、数着のためだけに追加製造を行いづらい体制だったのです。 ここ数年、メーカはオーダーメイド・システムを整えてきています。価格も納期もかつての半分ぐらいになり、とても身近なものになりました。けれどユニフォームと比べると、廃番コートの追加分には、まだまだ十分なサポートを展開できないようです。 追加分について安心したいなら では、製品入替がはげしいコートをどうやって選べばよいでしょうか? 価格優先なら、定番モデル中の定番モデル、一番人気のコートを選んでください。10年近く継続して生産・販売されたり、しっかり後継商品が出ることが多いです。 あるいは、チーム全体で数年後の買い替えを想定しつつ、予算にあった好みのデザインを選んでください。マーキングにこだわり過ぎないのもポイント。価格をおさえることができます。 ご予算に余裕があれば、思いきってオーダーメイド・システムでコートを作ってください。初めからコート本体をオーダーメイドで作れば、追加分にも長い期間対応できます。以前よりも安く・早く仕上がるので、自由なデザイン性も考えると、魅力あふれる選択肢となっています。 メーカとしても今後、オーダーメイド・システムをますます発展させると予測されます。オーダーメイドなら、負担のかかるコート在庫をかかえなくて済むので、メーカーの経営面でも大きなメリットがあるからです。 (first_reported_2007.09) |